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テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:躁鬱病とたたかう
今日は、以前から家内が見たいと言っていた、三谷監督の作品第三弾、
「有頂天ホテル」を鑑賞しに二人で近所のシネコンに行った。 実は三谷氏の映画は夫婦でずっと見ている。付き合って間もない頃、 大阪で落ち合い、三谷監督の「ラヂオの時間」を見た思い出がある。 また、夫婦になってからも、「みんなの家」を見た。 そういう自分達夫婦にとって思い出深い映画であるのだ。 もう上映してから、数週間が経っているので、観客もほんとうにまばらであった。その代わり、ゆったりと映画を見ることが出来た。 ネタバレになるので、詳しくは言えないが、キャスティングはやっぱり 三谷氏らしい採用の仕方で、彼の演出した映画、ドラマ、芝居などで関わった人がいっぱい出てくる。なので、三谷ファンにはたまらない映画であろう。 三谷氏はどちらかというと芝居の方なので、ある劇場空間を設定し、その中で役者が演じるというパターンが多い。それはドラマでも映画でも結構、彼の中であるパターンだ。自分流に言うと、箱庭的ドラマなのだ。 今回もあるホテルという箱庭の中のドタバタ劇が繰り広げられる。 最初に設定あり、だんだん色々な宿泊客のキャラクターが動き出し、 喜怒哀楽が目くるめくなか、さまざまな形で、ある人とある人がリンクしたりして、ドラマが続く。クライマックスまで盛り上げて、 上手に着地させていた。上手に出来上がったドラマである。2時間飽きさせなかった。終演後、劇場のライトがゆっくりと点り、家内が俺を見ると、 俺は涙を流していた。家内はびっくりしたようだ。 だって、コメディ映画なんだもん。泣くのって変だよね。 スラップステック(ドタバタ)コメディなはずなのに・・・ 自分の心に響いている・・・ 自分でも説明がつかない。 でも、泣けてしまったのだ。喜劇と悲劇は裏表というか、同じ次元にあるのかもしれない。 この世には色々な世界がある、例えば日本という世界、会社という世界、インターネットという世界、ブログという世界。それぞれがそれぞれの世界を持ち、それぞれにそれぞれの役割を持った自分が居る。 ホテルというのは仮の宿だ。例えばネットワークのグループそのものさえも仮の宿だ。ふと、そこに立ち寄り、一時を楽しみ、そして、去っていく。 その中には、楽しいことも、苦しいことも、悲しいことも色々あるんだと思う。それが、住むそれぞれの中で、めぐっているのだ。 今回の「有頂天ホテル」という世界では、三谷監督のメッセージが(いつもよりも明確に)表れていた気がする。なぜなら、登場人物の色々な人が最後らへんのシーンで繰り返し、語っているからだ。 (それを言っちゃうとネタバレになるからここでは言わない) そうなのだ。自分達は、色々な世界の中において、運命共同体の中に存在するのだ。一人ぼっちでは世界は形成できない。他者があるが故に、存在する自分。なんかそういったことを教えられた気がする。 そして、三谷氏のメッセージは非常に熱かった。いつもになく。 しばらく涙目になりながらも、色々夫婦で買い物を楽しんできた。 久しぶりに映画を見て、ショッピングを楽しみ、夫婦らしい生活が出来た。 そういうひと時も時には重要である。 また、今度映画を見る時は、会社に復帰した後にでも一緒に見に行きたい。 そんな思いで居ます。 東宝 ラヂオの時間 みんなのいえ 【TDV-2634D】=>18%OFF!みんなのいえ THE 有頂天ホテル/サウンドトラック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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