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テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:躁鬱病とたたかう
今日は午後から図書館に行った。
借りていた週間アスキーを返して、新しい週間アスキーを借りようと思って。 だが、なぜだか、ごっそりと誰かが借りていったみたいで、ちょっとショック。 その代わり、2冊の本に出合えた。 ひとつは「U35世代 僕と仕事のビミョーな関係」 日本経済新聞社 と、「生き方ナビ」太田哲也著 である。 太田哲也氏は、レーシングドライバーである。F3000や24時間耐久レースにも出場した選手だ。 自分はかつて、車好きであった(過去形:今は動けば車など、どうでもいい人間になってしまったが・・・苦笑)ので、 Tipoやらカーグラやらいろんな車雑誌を買っていて、太田哲也氏の事も知っていた。 そして、彼のレース中の大事故とリハビリ中のエッセイも読んでいた。 (客先の仕事場で・・・・しかも某大手自動車会社内・・・恥) そのときは、自分が鬱になるってことも予想もしていなかったので、 彼のエッセイに対してもそれほど関心が無かったというか、 淡々と読んでいるだけだった。 だが、自分が鬱になり、オプションで躁までついてきて療養生活が6年目に突入した今、 彼の本とこの町の図書館で出会った。 彼は見事に復帰を果たし、レースをしながら、執筆活動に追われている。 精神力やチャレンジ精神などがあるからかも知れない。 だけど、読んでいて、それだけじゃないと思った。 彼は、他の闘病記に見られるような、いわば当たり前のことを当たり前に、 着実にやっていて、今があるということを書いている(様に感じた)。 彼は大事故に会い、自分が嫌いになったり、自暴自棄になったり、 自殺したくなったり、引きこもり状態になったりして、 それでもなお、レースの場に復活が出来た。 そこには何があったのか。 自分だけで世界は回っていないこと。 色々な人と協力してレースというのが成立すること。 時には、他人にポジションを譲ることがミッションの時もある。 「早く走ること」だけが目標ではなく、「車を壊さない」ことが目標だったりする。 (予算の無いチームは特に顕著であろう) 「太田哲也」という人間は一度死んだ。0地点からのスタートだから、失敗しても怖くない。 どこまでが恐怖で、どこまでが恐怖でないかが感覚として分かったという。 自分は、そういう当たり前な考え方、割り切り方がまだ上手く出来ていないのだと、 太田哲也ドライバーに教わった気がする。 自分のために生きるのではなく、他人のために生きること。 これが自分に与えられたミッションなのかも知れない。 今日のとても大きな収穫であった。 生き方ナビ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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