ジャラン・ジャラン・パインビレッジ

鬱病や統合失調症などで悩んでいらっしゃるところの
ご家庭や、その方のご両親とは、自分が抱えた病気について
ちゃんと相互認識をされていますか？

もしも、そうなら羨ましい限りです。

私はかれこれ6年くらい、鬱病を患い、昨年あたりから躁病も
入っています。

しかし、本当のところは分かりませんが、
自分の両親は、自分の病気についての知識があまりあるとはいえません。
それゆれに悲しい思いをしたりします。

それは、お互いのコミュニケーション不足によるのかも知れませんが、
自分が「精神の病」という、目に見えない病気になっていることも
要因の一つかも知れません。

これが、風邪やガンだったらどうでしょうか。
誰もが知っている病気ならば、対応は違うかも知れません。

ここに及んで些細な話から、喪失感を感じてしまいました。

最近、会社の勧めでカウンセラーの方とお話してリハビリをすることに
なった話を親にしました。

父は、あまり関心を示しませんでした。
むしろ、「会社の勧め」というキーワードに反応したのか、
「お前、会社辞めたのか？」などと自分に話かけました。

会社を辞めるなどという大事な話なら親にも報告はするつもりです。
だから、当然やめるはずもありません。
確かに会社は2年近く前に、合併し、名前も変更しましたので、
変わってはいます。でも、いまだに親は自分の仕事がどういう仕事か分かっていません。
まぁ、コンピュータの業界って目に見えませんから、当然といえば、当然ですが。

自分は、早く会社に戻れるように、薬も飲み、英会話に行き、
カウンセリングを受け、やっているつもりです。

ですが、少し離れた親には、当然かも知れませんが届きません。

何冊もうつに関連する本や小冊子を渡したことか知れません。
どこまで、うつに関して知っているかも分かりません。

分かるのは、心配はしてくれているのだろうと言う事。
本当はそれで満足していなければいけないのでしょうか。

なんとなくですが、親というのは、「一番近い他人」のような気がして
ならないのです。

他人だと考えたら、他人の痛みは分からない。
他人だと考えたら、他人の辛さは分からない。

そんな変な心の悪循環状態になっています。

こちらの地方の新聞の投書で、心の病気になったけれど、
親は近所の精神科には行くな。近所の手前、恥ずかしい。
と言われたそうです。

もしかしたら、自分も今は名古屋の方に通っているから、
言われないのかも知れません。
実家の近くに、精神科の病院はあります。
もし、そこに自分が通っていたら・・・親はどう思うのでしょう。

自分の中で、自分をののしり、不機嫌になる自分が居ます。
親にも仮面をかぶっている自分が居ます。

本当に悲しいことです。
40歳に近いおっさんが、何を阿呆なことを言っているのだ。
と思われるかも知れません。
実際に甘えなのかも知れません。

でも、ある一種の喪失感は拭い去ることが出来ないのです。

母のように、風邪や更年期障害の時に、皆に話すだけ話せば、
良いのでしょうか。誰かが腰を上げるまで言い続ける。。。

なんだか、書いていてみじめな気持ちになってきました。
自分の親子に対する理解不足（ディスコミュニケーション）を
いくら言っても、改善させるのは難しい。
たとえ自分の意識、世界を改善しても、相手を変えることは
もっと難しい。。。。

複雑で、かつややこしい、心の問題です。。。