ジャラン・ジャラン・パインビレッジ

家内が言うには、昨日は爆睡していて、
いびきが凄かったらしい。
あまりに五月蝿くて、隣の部屋で寝たそうな。

そんなに疲れていたんだなぁ。
そんなに、心や体を痛めつけていたのかも。

きっと俺はグジグジと考えるよりも、
自分の中にあるものをいっぺん、ぶっ壊して、
また作り直したいという気持ちがあったのだろう。
建築用語（コンピュータ業界用語でもある）で言うところの、
「スクラップ&ビルド」の行為だ。

しかし、俺も20年くらい変わっていないなぁ。
成長、学習していないなぁなどと思う。
あんなに辛かったことを、もう一度やるなんて。
本当に情けないが、それが「性（さが）」なのかも知れない。
学生のうちに済ませておけばよかったものを、
不惑に近い年になっても、馬鹿やってしまうとは。
あんなのは、学生の乗りだから、笑えるのに、
ここまで引きずると、大人では無いな。
俺はまだ。

何はともあれ、昨日のあの瞬間で、
すべてを了解した。

まぁ、それも自業自得。
誰に言うのでもなく、自分で抱えるもの。
誰かに言うこと伝えることの危険性。
一過性に、楽にはなるだろうが、
きっと、後で自分で自分を苦しめることになるだろう。
他人に語ることによって、本当に真実、意図したことに
なるかは、他人の頭の中にゆだねられるのだ。
自分から離れたブラックボックスをどれだけ信頼できるのか。
そこまで考えての計算なのか。
それならば、それでよい。
これ以上語るのは、止そう。

ある事象に対して、人にはそれぞれ考え方がある。
今の世界、特に日本ってのは、過去の絶対的な志向性ではなく、
「相対性的な考え方」で、動いているような気がする。
皆がオンリーワンになりたいと言うのは、危険性を孕んでいると
自分は危惧する。
オンリーワンの究極はエゴイズムに直結するというのが持論だ。
逆説的に言えば、何やかんや言っても、
まだ日本に、日本人に余裕があるからかも知れないが。
本当に余裕が無かったら、自ら選ばずとも、競争原理の元で、
自然淘汰されてしまうはず。
そのときは俺ももっと必死になってあがいているはず。

それと他人に対して寛容だというのは、
自分をも寛容にして欲しいと言う自己愛の一表現なのだろう。
「何でもありもいいじゃん、人それぞれ考えは違うんだし」という
考え方は、「自分が何をしようとも、誰にも批判されたくない」という
メッセージに聞こえる。

こうして俺はまた、考える。
だが、これらを自分は、出来うる限り「意識して」やっている。
無意識下にやっている人の方が、俺にとっては怖い。
世界をそしてその中にいる自分の行為を認識せず動いている人の方が怖い。

最近は、そう思っているのです。