|
テーマ:ひとり言・・?(17606)
カテゴリ:日々の生活
最近、自分がにおいに関して鈍感になってきたのかなと思ったりする。
夏の夕立が降り出す直前の、 コンクリートの土臭さ。ほこりっぽいにおい。 自分が「雨のにおいがする」と言うと、 家内は「土埃のにおいだよ」言って笑う。 そして、夕暮れ時、きんもくせいのにおいがすると何だかこころが切なくなる。 何だか悲しい気持ちになる。 小学生の頃から持っている寂しさ、切なさ。 今の日本は清潔になりすぎて、五感を失った錯覚に陥ったりする。 街に行っても、スーパー、コンビニ行っても、何をしてもにおいが少ない。 なんか寂しい。 街には街のにおいがあると思っている。 地元には地元のにおいがあったはず。 学生の時、東京のにおいはとても軽やかだった。 自分は重しが取れたように気分が晴れていた。 それはにおいではなく、街の空気、雰囲気かも知れないが、 自分はそれをにおいという言葉で結びつけてしまう。 バンコクのカオサンの臭い、蒸し暑さの中、香辛料なのか、 ヌクナム(魚醤)なのか、線香なのか、人の臭い、寝ている犬の臭いなのか どれとも判別が着かないカオサン街のにおい。 家内の実家の畑のにおい。そこで見た日没のにおい。 五感を刺激する、過去を思い出させるにおい。 今の日本が持っている「過敏すぎる清潔感」に嫌悪する自分。 日本にこれ以上においを感じなくなったら もうここには居られないかも知れない。 もっと猥雑で荒々しく人間的なにおいのある場所を求めて、 日本を出てしまうかも知れない。 そんな気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日々の生活] カテゴリの最新記事
|
|