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テーマ:ひとり言・・?(17606)
カテゴリ:IT/コンピュータ
おそらく5年後、10年後の日本のIT業界は大きく変わっているだろう。
21世紀に入り、インターネットが爆発的に普及したために、世界中の社会、経済構造が変わってしまった。 スピード+品質が問われるようになった。 IT業界も当然、スピード、品質、低コストが問われている。 そうなると、日本人従業員だけでは上の用件は満たせなくなってしまう。 ある程度、物量・工数で何とかなる作業--プログラミング、 ネットワーク管理、サーバ管理、オペレータ、サポート業務など--は、 海外で行うこととなるだろう。 「オフショア業務」(海外発注)の加速化である。 My job went to India [著者がインドにオフショア管理要員として勤務した例を元に、 これからのオフショア業務について書いた本である。なかなか興味深い] おそらくBRICsや東南アジアなどで従業員を現地採用し、 サーバも現地で運用する。 当然、賃金などを含めた運用コストは欧米や日本に比べて断然に安い。 例えば、タイの平均的な労働者賃金は6000バーツくらいと言われている。 日本円にして2万円弱である。 日本人労働者の賃金を仮に20万円と仮定したら、10分の1で労働力をまかなえる計算になる。 同じ20万円ならば、一人のシステムエンジニア、プログラマよりも、10人の技術者を抱えた方が物量作戦としても良いと経営者は考えるだろう。 各社員の技術に応じて、システムエンジニア、プログラマ、サポート、サーバ管理と振り分けていけばいいだけだ。 そうなったら、日本のIT技術者は仕事にあぶれることになるだろう。 ただでさえ、現代の3K(キツイ、帰れない、給料が安い)のIT業界なのに、 仕事もないとなれば本当に救われない話だ。 真面目にプログラムやシステムについて勉強しても、 かなりのレベルまで行き着かないと海外の技術者に負けてしまう。 日本人は賃金が高いのだから、より高度な技術を身につけないといけない。 技術者の淘汰はもう既に始まっているのだ。 さて、やっと本題。 このような状況において、日本のIT技術者はどう生き残っていけばよいか。 一例として、海外の技術者をまとめるプロジェクトマネージャとなること。 これからはシステムの根幹な部分、機密重視な部分は日本で行い、他の設計、プログラムは海外発注することとなるだろう。 その場合に必要なこと。 ・海外の従業員にも理解できるような仕様書、ドキュメントを書けること。 ・海外従業員のスケジュール管理、業務指示が出来ること。 ・トラブル対応に強いこと。(メールやIP電話だけで解決できること) ・開発経験が在る程度あること(相手のトラブルを想像できないといけないので)。 ・IT全般の流れに詳しいこと つまり、これからは「技術能力」+「語学力」+「コミュニケーション能力」が厳しく問われる時代になってきたのだ。 10年以上前と違い、PCとネットさえあれば、Java,GCC,VC++,eclipseなどシステム開発環境はただで手に入る時代だ。 つまり、誰でもプログラム開発が出来る時代になっているのだ。 世界中の誰もがプログラマになれる。そんな時代。 そんな状況下で、世界中のプログラマ、エンジニアと競争していかなければいけないのだ。 これがグローバル社会というものなのだろう。 自分も競争者の一人という覚悟でいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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