弦とリード
吹奏楽ではよく「アレンジもの」をやる。要はクラシックの作品を吹奏楽用に編曲したものだ。有名なオーケストラが演奏していた名曲を吹奏楽で演奏する。夢があり面白そうに思えるのだが実はこれがしんどい・・・バイオリンの為に書かれた曲をクラリネットで演奏する。ビオラやチェロの為に書かれたフレーズをサックスで演奏する。ここで大事なことは「割り切ること」だろう。「らしく」吹くことは可能だが絶対に「あの響き」はしない。あくまでも「・・・の様に」しか聞こえない。それでも演奏する意味はあるのか?と聞かれれば「あるような、ないような」と答えるしかない。吹奏楽の矛盾点でもあり楽しい点でもあるアレンジものの演奏。今後どうなって行くかが楽しみだ。