ビリー・ホリディ
ジャズボーカルの歴史を語るときに必ず登場するのが彼女、ビリー・ホリディだ。悲惨と言う文字を体で読んだような彼女の人生は、見るたびに胸を締め付けられる。「奇妙な果実」の中で語られる黒人に対するリンチ。麻薬との葛藤、かなわぬ恋・・・差別と偏見の中で歌い続けた彼女の人生とは、いったい何だったのか? たまに見返すと、後悔と共に自分自身が日本という国で少々葛藤しながらも楽器を吹きジャズと格闘していることが、ものすごく甘っちょろいような気持ちになる。 病気で倒れ、病院に運ばれ、そこで死んでいったビリー。亡くなった後も偉大なシンガーだと言うことも知られずに、しばらくの間は放置されていたという。最期まで(あえて言えば)ツイてない人生。それにしても草創期のジャズマン達の葛藤があってこその現在なのだなぁと、柄にもなく思ってしまう。 ジャズに行き詰まっている方。一度見て下さい。考え方が変わりますよ。●COBY-90048●片面1層●カラー/一部モノクロ●サイズスタンダード●4:3●リージョン2●収録時間59分●字幕日本語●収録オープニング:ゴッド・ブレス・ザ・チャイルドプリーズ・ドント・トーク・アバウト・ミー・ホエン・アイム・ゴーン~チャールストン・ラグ~ロール・オン・ミシシッピ,ロール・オンユア・マザーズ・サン・イン・ロウ~アイヴ・ガット・ア・ハートフル・オブ・ミュージックミス・ブラウン・トゥ・ユー波止場にたたずみ捧ぐるは愛のみセントルイス・ブルースサデスト・テイル~ジス・イヤーズ・キス~ホワイ・ワズ・アイ・ボーンミー・マイセルフ・アンド・アイサヴォイ・ルームからの放送スイング・ブラザー・スイング誰も奪えぬこの想いエニイ・オールド・タイム奇妙な果実~ファイン・アンド・メロウドント・エクスプレインマイ・マン~イエスタデイズ明るい表通りでラヴァー・マン~ドゥ・ユー・ノウ・ホワット・イット・ミーンズ・トゥ・ミス・ニューオリンズブルース・アー・ブリューインオール・オブ・ミービリーズ・ブルースアイ・ワンダー・ホエア・アワ・ラヴ・ハズ・ゴーンファイン・アンド・メロウ月光のいたずら~ラヴァー・マンエンディング:アイム・フール・トゥ・ウォント・ユー●音声1:リニアPCM/ステレオ