狙う必要などないのでは・・・
高橋尚子失速・・・北京絶望。実は半月板切除の手術をしました・・・って・・・ねぇ 一生懸命走ることで感動を与えられる選手は、そんなに多くない。多くの選手がマラソンに挑戦し、中にはトップでゴールテープを切る人もいる。でも、なんだか感情移入が出来ない人が多いんだよね。そんな中で高橋尚子は不思議と人の心を掴む何かを持っている。だからこそ皆は応援するのだろう・・・ 厳しい言い方をすれば、手術をして、そこそこの調整で勝てるほどレースが甘くないことくらい「自分」が一番良く知ってるでしょ?と言うこと。だったら最初から「今回のレースは手術後初のレースになりますので一生懸命走ります。完走を目指します。」と言えばいいのに・・・何を狙っていたのか分からないが、種明かしのように手術の話をするのはファンに対する裏切り行為にもあたると思う。 昨日のレースを見ていて確信したのは、彼女は「走るべき」だし「走り続けることで感動を与えられる」稀有の存在だと言うこと。陸上は個人競技が多いが、成績ではなく「存在」だけで感動を与えられるなんて・・・天賦としか言いようがない。 勝ちたいという気持ちは分かる。でもシドニーで金を取ったじゃないか。変なプレッシャーやマスコミの目など気にせずに、貴女らしく気持ちよく、楽しげに、一生懸命走れば良いじゃないか。そう思ったレースだった。 誤解の無いように書いておくが、彼女に実力がないと言うことではない。ただ、レースに自分の体力や気力のピークを持って行くのが下手だなと思う。自分の一番状態の良いときに走って記録をとったら・・・きっと周りが声を上げる記録が出る・・・そう信じている。