ハンドメイドの乱立
昨年末に必要に迫られて、久しぶりにメイヤー(マイヤー)のマウスピース、アルトの6番を買ってみた。仕事で銀座に行ったときに山野で何本か吹かせてもらったのだが、これが思ったよりもいい。最近話題のダダリオも試してみたが、息の通りはこちらのほうが良かったし、音色もダークすぎず私が使いたいシュチエーションにぴったりだったので思わず購入。山野の店頭で買ったので、アマゾンよりは高額になってしまったが、やはりマウスピースは試奏しなければダメだ。 それにしても、最近は質の良いハードラバーを使ったハンドメイドのマウスピースが沢山出てきて使うほうとしては迷うばかり・・・と言う声が聞かれる。海外ブランドはもちろんだが、国内でもゴッツやマーマデューク、KEN OKUTSU、大堀サックス研究所、アイゼン、イシモリなど等、乱立の様相を呈している。 しかし、各ブランドのうたい文句を見てみると、結局はメイヤー、リンク系の要素が色濃く出されている訳で昔のメイヤー、リンクが如何に完成度の高い製品を作っていたかが分かる。 最近はCNC旋盤の普及で1/1000ミリ単位での削りだしが可能だとか。私が持っているガーデラのテナーMPはそのCNCで作られたものだが、非常に使いやすく生涯の伴侶的位置にある。 話は戻るが、最近の?しばらく使っていなかったがメイヤーの現行品も、なかなか使えることが分かった。サイドレールの仕上げも綺麗だし、90年代のプラスティック成分が多かったものよりも今のものの方が少しだけ重くなっているし(これはもちろん素材が良くなっているからだと思う)鳴りや、音の深さも私が以前吹いていた70年代のものと感触が非常に似ている。 お金を出せば素晴らしいハンドメイド品が手に入る時代だが、メイヤーの現行品もMP選びの基準として試奏してみてはどうだろうか?メイヤー アルトサックスマウスピース 5MM