中途半端な満足感はNG
知人に、そこそこ演奏できるヤツがいるが、いろいろな楽器に手を出し始めてから、どれもこれも中途半端な感じがして残念でならない。最近、自分が感じているのは「同じサックスでも、それぞれが別物」と言うことだ。確かに指使いはほぼ同じだし、アルト、バリトンはEb、ソプラノ、テナーはBbと調性も共通点が多い。しかし、息の入れ方(鳴らし方)、音程の取り方など全く違う感覚であることも確かだ。 話は少しそれたが、一番気になるのは、その知人がそこそこ満足してしまっていて、尚且つ充実した音楽生活を送っている・・・と思っている所だ。満足の先には進歩はない。更に危険なのは、周りの人たちにも中途半端な満足感を与えてしまうということだ。はっきり言えば、浅い所で満足しないで、もっともっと音楽の深いところを追求して欲しい。 歴史に名を残したミュージシャンたちは、みんな苦悩の中から創造を繰り返した。もちろん、その苦悩の先には素晴らしい音世界が開けていたと思う。万分の一でもいいから、そんな世界に近づきたい。努力だけは続けて行こうと思っている。