大菅温泉 元湯旅館 常陸太田市 2019.12
茨城県観光物産協会の温泉いばらきによると、pH10.04と。看板通りのよい湯で、肌触りのよいこと。丸いおおきな湯舟も清潔感溢れ、肢体が伸ばせて、源泉の投入音が心地よく響き、まどろみそう。冷えた体が一挙にほぐれた。 こんにゃく刺身は、冬の名物で温まった体に丁度良い。滑らかなこんにゃくに慣れた舌には、刺身の舌触りが楽しい。蕎麦もうちたて。天ぷらも揚げたて。湯上りはこれに限る。 宿の脇に里川が流れ、水は澄み、川底の緑がかった砂がよく見えた。来る途中で砂の採取場の案内があった。貴重な川砂は、このような地域で採取されて全国の基盤整備に使われていたのか。今日の相棒。目がかわいい。帰りに下妻のしもんぱんでカエルパンをお土産に。御岩神社は、森深く、霊場だった。水戸徳川家の威光の山でもあるが、常陸には、古くは延喜式によると、平安時代の七道駅路が縦貫していたらしい。蝦夷の前線兵站の地であったとも読んだ。千年以上の営みがあった街道筋を辿ってみたいものだ。