徳倉城跡 備前、御津河内 2021.6
岡山県の調査報告(岡山県中世城館跡総合調査報告2020はこちら)によると中世の山城を大幅に改修して複合的な連郭式山城に仕立て上げられたと。 立派な石垣と虎口、井戸跡、深い堀切跡などがみられた。各尾根には重層的な曲輪群があるそうで、登山道沿いにも確認できた。堅固な縄張りが山全体に施されていたらしい。 本丸のあった頂上部からの眺望は樹木で遮られていたが、眼下の三谷川は旭川に繋がり、その合流地点からは少し上流に金川城のある臥龍山がある。 徳倉城は、金川城の支城にあたるらしく、松田氏の一族の宇垣氏が護っていたらしいが、宇喜多直家との合戦により、宇喜多勢の支配にかわり、関ヶ原後には一国一城により廃城となったらしいが、石垣は壊されずに残ったようだ。山頂には、立派な石垣と、堅固な虎口があった。 岡山空港の滑走路の先二キロくらいに位置していて、ジェット機は山城の上を飛んで離着陸しているようだ。