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カテゴリ:城
鬼身城(岡山県中世城館跡総合調査報告2020はこちら)は、備中兵乱の合戦のあった山城だそうだ。備中松山城主三村元親の弟、上野実親が城主で、主郭跡からは兄姉の鶴姫が戦った常山城も遙かに霞んで見えた。眼下には、木村山、伊與部山が見える。木村山には鬼邑山城、伊與部山には夕部山城があったと。
毛利勢の小早川隆景は、夕部山城に入ったらしい。夕部山城は、北に鬼身城、荒平山城、経山城、東に幸山城、西に鬼邑山城、南に南山城と、四方の城がすべて確認でき、陣所の役割を発揮できたらしい。 上野勢は、眼下に見える大兵力にひるまず奮戦したらしいが、味方の離反も発生し、配下の助命と引き換えに城主実親は二十歳で自刃したそうだ。滝口康彦が「鬼哭の城」で描いているらしい。小林正樹監督の映画「切腹」と「上意討ちー拝領妻始末ー」は、滝口康彦原作で悲劇の名作だった。鬼身城の陥落も悲しみに満ちたものに違いない。 次は、夕部山城跡から鬼身城跡を見あげてみたい。 24吋別窓表示 虎口、石組みの痕跡 幾面も続く曲輪からみた主郭 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 26, 2024 06:07:50 PM
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