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2005年05月11日
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先日「日記一周年記念」で紹介した「決断の時」と言うリドルストーリー。

物語の、ぎりぎりで結末を読者に示さずに終わってしまう、短編小説を、こう呼ぶ。

中で書いたが、リチャード・マティスンと言う人の「箱の中にあったのは?」というリドルストーリーをご紹介しよう。
(記憶に頼っているだけなので、少しオリジナルと違うと思います。arkyバージョンと思ってください)

--------

ある小さな町で、いつも道行く人に変なことを話しかけるおじさんがいた。

「ねえねえ、あの森の中の白い家の庭を掘って見なさい。驚くべきものが出てくるよ」

「あの白い家の庭を掘って見なさい」

そんなことばかり言って、人々は頭のおかしいおじいさんだと思って、相手にもしなかった。

でも、主人公の少年は違ったのだ。

「ねえねえ、坊や。あそこの森の中にある白い家の庭を掘って見なさい。びっくりするものが出てくるよ」

そんなおじいさんの言葉が、頭についてしまって、気が気でならなかった。

今日も、学校の帰りにおじいさんにいつもと同じことを話しかけられた。

「坊や。あそこの森の中にある白い家の庭を掘ってごらん。面白いものが出てくるよ」

「面白いもの?」

「そうさ、本当に、面白いんだから」

面白いものって、何だろう?

少年は気になって気になってしょうがなかった。

ついに、家に帰ってから、スコップを持ち出して、森へと向かった。

確かに、森の奥深くに、白い家があった。

誰もいない。

手作りの柵に囲まれた庭も確かにある。

そこには、真ん中に、盛り上がった場所があった。

ここかな?

少年は、スコップで、その盛り上がった場所を掘り始めた。

あたりはいつの間にか、夕方になって、日没が近づいて来た。

まだ、陽の光があるうちに掘り終わらないと・・

少年は、あわてて掘った。

一生懸命掘り続けた。

時が経ち、

そのうち、がちっと、スコップに固いものが触れた。

箱である。

大きな箱が、埋まっているではないか。

もう、すぐだ。

そう思って少年は最後の力を振り絞って、箱のふたが開けられるまでに、穴を広げた。

これで蓋が開く!

少年は、スコップを地面に放り出し、大きな箱のふたに手をかけた。

そして、蓋を思い切り、開いた!

その瞬間、夕日が地平線の下に沈み、

少年の叫び声が、森の中に響きわたった。

箱の中にあったのは、

・・・・・・



------------------


と、これでおしまい・・

・・・なんだけど、これが、アメリカの雑誌に掲載されたとき、読者から、結末を募集した。

ちなみに、原作者の模範解答は、「2行で終わる」とのことである。

次回は、その模範解答を紹介しよう。

その前に、皆さんの結末を、コメントにつけてください。

(あ、知っている人は、書かないでね)






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Last updated  2005年05月11日 21時59分13秒
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