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2005年05月13日
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ネタバレありです。

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ある小さな町で、いつも道行く人に変なことを話しかけるおじさんがいた。

「ねえねえ、あの森の中の白い家の庭を掘って見なさい。驚くべきものが出てくるよ」

「あの白い家の庭を掘って見なさい」

そんなことばかり言って、人々は頭のおかしいおじいさんだと思って、相手にもしなかった。

でも、主人公の少年は違ったのだ。

「ねえねえ、坊や。あそこの森の中にある白い家の庭を掘って見なさい。びっくりするものが出てくるよ」

そんなおじいさんの言葉が、頭についてしまって、気が気でならなかった。

今日も、学校の帰りにおじいさんにいつもと同じことを話しかけられた。

「坊や。あそこの森の中にある白い家の庭を掘ってごらん。びっくりするものが出てくるよ」

「びっくりするもの?」

「そうさ、本当に、びっくりするんだから」

びっくりするものって、何だろう?

少年は気になって気になってしょうがなかった。

ついに、家に帰ってから、スコップを持ち出して、森へと向かった。

確かに、森の奥深くに、白い家があった。

誰もいない。

手作りの柵に囲まれた庭も確かにある。

そこには、真ん中に、盛り上がった場所があった。

ここかな?

少年は、スコップで、その盛り上がった場所を掘り始めた。

あたりはいつの間にか、夕方になって、日没が近づいて来た。

まだ、陽の光があるうちに掘り終わらないと・・

少年は、あわてて掘った。

一生懸命掘り続けた。

時が経ち、

そのうち、がちっと、スコップに固いものが触れた。

箱である。

大きな箱が、埋まっているではないか。

もう、すぐだ。

そう思って少年は最後の力を振り絞って、箱のふたが開けられるまでに、穴を広げた。

これで蓋が開く!

少年は、スコップを地面に放り出し、大きな箱のふたに手をかけた。

そして、蓋を思い切り、開いた!

その瞬間、夕日が地平線の下に沈み、

少年の叫び声が、森の中に響きわたった。

箱の中にあったのは、

・・・・・・

あのおじいさんだった。おじいさんはにっこりして言った。

「ほうら、びっくりしただろう?」

----------------------------

というわけですね。

うみゅ~さん、ほとんど正解。

というか、正解は無いと考えれば、作者の回答に近いと言うことですが。

かなにゃんさんのも面白いと思います。

私が、昔考えた結末は、

------------------------

自分自身が入っていた!
そうだった。思い出した。少年は、あのおじいさんに殺されて、ここに埋められていたんだ。

--------------------------

いかがでしょうか?

では、みなさん、また来週。

(BGM:おもちゃの葬送行進曲)






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Last updated  2005年05月13日 20時46分06秒
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