ついに「スター・ウォーズ・エピソード3/シスの復讐」の公開が、全米で始まった。
既に、初日の興行収入記録を塗り替え、公開3日間の収入記録も更新した。(今までの記録は「スパイダーマン2」。ちなみに週末の記録は抜けなかったそうだ。みんな平日に見に行っちゃったのね)
ま、この公開直後の収入記録というやつは、あたりそうな映画なら、上映される館が多ければ多いだけ、記録の更新は当然の結果に思える。
それにしても、5月19日全米公開で、その後香港や東南アジアと続々と公開されていくのに、我が国の公開は7月9日と、かなり遅い。
それというのも、ルーカスからの指示で、
「日本での公開は、7月が伝統だから」
となっているせいだ。
とんでもない伝統である。
こんな事をしているうちに、どんどんとネットでムービーは流出するわ、評判の声は聞こえてくるわで、まっさらに新しいものを体験する頃は非常に困難な状況である。
まあ、幸いな事に、今回の「EP3」は、ある程度好評のようなので、悪い評判で落胆する事の可能性が低いようなので、安心できるし、
ましてや、ストーリーと言えば、もう、既に決まりきった結末が見えているので、大した予防線を張らなくても良いわけだが。
そのストーリーは、たぶん・・
例えば、
主人公のアナキン・スカイウオーカーは、暗黒の力の誘惑に負け、帝国軍(暗黒皇帝)の味方になってしまい、師であるところのオビワンケノービと宿命の対決を灼熱の溶岩が流れる惑星で繰り広げ、最後には溶岩の中に身を落とし、半身不随(というか全身不随)の姿となり、改造人間ダース・ベイダーとして生まれ変わる。
彼と結ばれたアミダラ姫は、双子の子供を出産するが命を落とし、妹のレイアは惑星オルデランのオーガナ家に引き取られ、強力なフォースの持ち主ルークは帝国軍の魔手から守るため、ダース・ベイダー(アナキン・スカイウオーカー)が、生涯最も訪れたくない母の死した砂漠の惑星タトゥイーンの義兄弟夫婦に引き取られ、オビワンはルークがいつの日か力に目覚め立ち上がる日まで、彼を見守る隠遁者に身を落としていくのである。
ま、他にも暗黒皇帝と我らがジェダイの代表ヨーダ様との一騎打ちもあるが、ここで勝たない事はもうお決まりなので、ヨーダ様には残念な結果が待っていることになる。
というふうに、まあ、どういうストーリーかという事よりも、
「どういうつじつま合わせとなるか」
が、旧来からのファンの興味の的であろう。
いかに、一件落着となるかである。
(正確には落着しないで、じれったい結末となるわけなんだが)
たとえば、つじつまを合わせないとおかしくなる問題として、
・なぜ、C3POとR2D2は、オビワンケノービを覚えていなかったのか?
どうやら、2台のロボットの記憶は消されるとか・・?
・それにしても、なぜオビワンは、C3POとR2D2と再会したときに彼らのことを知らなかったのか?
昨年発売されたDVDを見ると、あれ?前はこんな編集だったかな?という部分があった。ルークがオビワンに「このロボットは、あなたが持ち主だと言っているけど?」と聞くと、オビワン(アレック・ギネス)が意味ありげに微笑み、「NO」とつぶやくのだが、事情を知って見ていると、やけに「間」が感じられるのである。気のせいか?
・同じく、なぜダース・ベイダーは。、自分の友だったはずのロボットに再会しても、何も感じなかったのか?
やはり、ロボットのメモリー消去みたいなもんで、溶岩に落ちて改造されたとき、記憶の一部が欠落したのか?
・なぜヨーダは、惑星ダコバに隠居しなければならなかったのか?
一つ意味があるのは、ヨーダの隠居した惑星ダコバは、「宇宙地図に載っていない惑星」という設定だったこと。帝国軍の目から逃れるため。いつか新たな希望を灯らせるために待ち続けたのか?
・レイアが、「お母さんはいつも寂しい顔をしていた」という台詞を「ジェダイの帰還」の中でしゃべるのだが、お母さん(アミダラ姫)は彼女等を生んだあとすぐに死んだはず?
これは、養母の事か・・
それにしても、エピソード1から3って言うのは、元々の「スターウォーズ」より昔の話なわけだが、
・昔の方が、兵器やロボットが立派じゃなかったか?
ま、制作費の関係上、しょうがないよね・・(^_^;
こんないちゃもんつけるのも、私は「スター・ウォーズ」が好きだからである。
さて、いよいよ、公開まで、あと一ヶ月半!
私の楽しみは、
ジェームス・R・ジョーンズの新たな台詞は、なんと言うか!!??
(まさか、Yes,Master,だけじゃないだろうなあ・・・)