映画「日本沈没」がリメイクされるそうだ。
「日本沈没」といえば、SF作家の小松左京の代表作で,一世を風靡したベストセラーである。
実は,小松左京は,この作品を書く前から,日本は沈没するという設定をいくつかの自作の中で用いており,この「日本沈没」自体も第2部を書くつもりだった。
「果てしなき流れの果てに」とか「日本アパッチ族」とかの記述を見ると,「日本沈没」のその後は,日本民族が母国を失い,世界各地にさまよう流浪の民となるという形で想定されていたようだ。
かたや,日本が沈没した際に上った噴煙や洪水の被害などで,近隣諸国どころか,世界的に日本民族が冷たい目で見られることとなる。
故郷を失った国民が,愛国心だけで,果たして生き続けていくことができるのか?
というテーマで続けるのではなかったかと思う。
最後に日本民族はこの地球上から消える。
自分たちの国を失ったことで,民族そのものの力も失せていくのだが,果たして小松左京がそういうストーリーで「日本沈没・第2部」に決着を付けるつもりだったかどうかは定かでない。
作者が故人となってしまった今では、永遠の謎。
ところで、
「日本沈没」リメイクのニュースと一緒に,「ガメラ4」の制作の知らせもあった。
ま,私的には,そっちの方が,楽しみかな・・