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2006年02月23日
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カテゴリ:趣味的なお話

今夜は、久しぶりにコンサートに行った。

デジタル・ピアノによるコンサートということで、千住明と高田真由子が司会。

某メーカー主催のもので、絶対音感を持つ私はご招待である。

デジタル・ピアノと言うと、なんだかシンセサイザーとか、味も素っ気もないデジタルの音、なんていうイメージであったが、そうでもない。

見た目も、コンサート・グランド・ピアノとまでは行かないが、グランド・ピアノであり、蓋を開けると中にはキャビネットに囲まれたスピーカーがハマっている。

弦はない。

内部構造的には、電子ピアノ・キーボードとアンプと、スピーカーを重量級のキャビネットに組み込んであるわけである。

調律がいらない。

ちょっとした小ホールにとって維持費が軽減されるそうだ。

で、クラシック系の美人ピアニストさん、ポップス系の美人ピアニストさん(彼女等は自分で作曲もしており、映画音楽とかも手掛けているそうだ)、ジャズ系のピアノの3つの組み合わせで、最後にキラキラ星協奏曲というのを演奏して、なかなか楽しい内容であった。

ピアニストもべた褒めのデジタル・ピアノであったが、やはりどうも、違和感が拭えない。

今ではデジタル・サンプリング技術が進んでおり、鍵盤を叩く音とかの余分な音も盛り込んで作られているらしいので、かなり本物の音ではある。

しかし、何かが足りない。

やはり、スピーカーでは再生し切れない、空気の雰囲気なのであろうか。

弦がふるわす空気の振動が、聴取者には伝わって来ないようであった。

また、司会の千住明氏が言っていたが、1オクターブを正確に12等分している為、人間の耳と腕で調律した微妙なゆがみが出てこないのであろう。

舞台上にはデジタル・ピアノしか置いていなかったのだが、たぶん、本物のピアノと演奏を比べたら、けっこうみんなも気づくかもしれない。

ピアノというのは、昔から、シンセサイザーでは表現できないと言われていたのだが、ここまで来たことは、評価に値するものではあるだろう。

それにしても、ピアノが弾きたくなるようなコンサートであった。

たまには、いいもんである。





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Last updated  2006年02月24日 00時14分09秒
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