カテゴリ:映画・TV
スティーヴン・キングは、ここの別ページにも書いている通り、私の最も好きな作家の一人である。 思えば、最初に”キャリーの作者”といううたい文句で出版された「呪われた町」を読んで、度胆を抜かれ、その後は名作「シャイニング」にとどめをさされたという感じである。 キングの映画化作品は、ほとんどヒット作・名作がない。 例外と言えるのは、「グリーン・マイル」「ミザリー」だろうが、これは、実は、私の好きな純粋なスーパーナチュラル・ホラーではない。 「シャイニング」「ペットセマタリー」「ファイヤスターター(邦題「炎の少女チャーリー」)」「クリスティーン」などの映画化は、ほとんど失敗作と言える。(キューブリックの「シャイニング」は、キング・ファンの私としては嫌いな映画の一つになる) 私が最も成功していると思うキングの映像化作品は、キング自身が監修して作り直した「シャイニング」である。 ま、これも賛否両論だろうが、あの原作にはない、結末が、なかなか気が利いているのである!!(とゆーか、何で、原作に、このオチを着けなかったのか?と思う) しかし、それは4時間という長尺で制作を可能としたテレビ用の長時間ドラマで、映画では「キャリー」「デッド・ゾーン」くらいが、ある程度の評価を得ているが、ホラー映画というものの評価の限度がそこに伺われるのかもしれない。 で、現在、超売れっ子と言っても差し支えないジョニー・デップの主演作「シークレット・ウインドー」も、キングの映画化作品。 湖の別荘で、ひたすら執筆に励むミステリ作家が、ある日、一人の男の訪問を受ける。 「お前の作品は、オレの小説の盗作だ!」 身に覚えのない、主人公の周りに、謎の男が執拗につきまとい、ついに恐るべき事態が・・ クライマックスに待つ戦いは・・!? 本当に、デップという役者には感心させられる。 ある時は、人を怖がらせ、ある時は英雄、ある時はコミカルなキャラクター。 で、今回は徹底して、狙われる立場になる。狙われ、追われる者の恐怖を十分と演じている。 そして、最後に、うちに秘めたるものを見せるところは、さすが! 本当にうまい役者だ。 で、キングの映画化作品としては、不満なのは、やはり、ホラーではないという点か。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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