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カテゴリ:さんぼのおはなし
先日新幹線に乗って思い出した。 さんぼが小学校の高学年で山陽新幹線は開通した。 ちょうどさんぼの住んでいた町が広島市と合併するのと同じ時期くらい。 ひとつ上のK子ちゃんが、学校代表で隣町の新幹線のトンネル工事の見学に行って、広報誌の記事になっていた。 “新幹線が開通したら、広島から東京まで5時間で行ける!” 東京はテレビか日本地図でしか知らないので、あんまりピンと来なかった。 さんぼが住んでいた所は、バスが一時間に一本あって、バスセンター行きは最終が18時代だった。 …(信じられないけれど、出先から帰る時は、バスが間引かれることがあって、待っても来ないことがあった。逆に、市内(と呼んだ)から最終近くで帰る時は、よく貸し切りみたいで、運転手さんと二人だけになったりした。)… たまに親戚が遊びに来ても、ゆっくりしてもらえなくて、いつも寂しく見送った。 小学生のさんぼが町の外に出かけることもなかった。新幹線が通ると聞いてもよそごとだった。 でも、新幹線が開通して、さんぼの家の2Fの窓から、新幹線が通るのが見えた。 さんぼは、晴れた日に屋根に布団を干して、その上でゴロゴロひなたぼっこをするのが好きで、遠く新幹線が通るのを見るとなんか嬉しかった。 実際、新幹線に乗って、家を見ようとしても、トンネルとトンネルの間の一瞬で、とても見れないのだけど。 初めて新幹線に乗ったのは、親戚が東京に引っ越して、叔母と妹と三人で遊びに行った。 中学校1年の夏休み。上野の動物園に中国からパンダが来て、楽しみに見に行ったのに、パンダだけ休みだった。
その新幹線、今は広島東京が3時間ですって
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