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カテゴリ:家族編
今は三人の家族で夜ご飯を食べていたら携帯電話が鳴った。
メールじゃない電話。知らない番号。 出てみると、鷹(息子)の会社の人。 鷹が体調を崩して、病院からだと言う。 「大丈夫ですが…」「いつ来られますか?」て。 突然、しかも月末。 大丈夫とは言われた。病院にいるし。 本人からも電話。 「大丈夫だよ。でも、ちょっと入院になるみたい。お金がかかるから…」 近くに居る友達が手伝ってくれるから、来なくてもいいみたいな。 声は元気ないけど、しっかりしてる。 とりあえず月末の処理をしてから行こう。 3月に大阪から引っ越しして神奈川に。 新しい会社で滅茶苦茶頑張っていた。 やりたかった仕事。でも、とにかく忙しいと言っていた。 始発の電車で広島から出発 新幹線早いっ 初めての土地だけど、仕事をしながらネットで調べて、 後は標識を見て、迷わずたどり着いた。 鷹は 黄色い顔。パンダみたいなクマ。 びっくりしたぁ もう一度行きたかった甲子園も、カープ地元開幕戦も 病室で見た。 でも見ても全然面白くなくて。 夕方、鷹のアパートに行った。 不動産やさんに行って、大家さんのところで鍵を預かり 開けてもらった。 決めたのも、引っ越しもひとりでやった。 雛が居るから、電化製品などもここに来てから 仕事がすぐに始まったので、細かい物はまだ揃ってない。 食べるものが全くない。 送ってやりたかったけど、仕事が遅くて荷受けが出来ない 夜、一人で居ると寂しくて涙が出た。 私はひとりぼっちで家にいるのはキライ。 日にちが薬で、だんだん良くなった。 病室は4人部屋で、一時は満室。 でも、みんな昼もカーテンをして個室状態。 最近、お見舞いに行ってもそんなで、驚いたんだけど。 同じ部屋でも話をする事がない。 滞在中、毎日家から病院まで通ったけど 話をしたのは、お巡りさんと駅員さんに道を聞いただけ。 さすがの私も、よう声かけんよ。 テレビのない部屋で、毎晩友達がメールをくれたのが、 どれだけ嬉しかったか。 それでも、疲れてあんまりできなかったけど。 人間“慣れ”ってすごいよ。 一人で過ごす夜にも、病院までの電車の乗り換えも 日にちが経つと慣れてくる。 案外心配いらないかも。 そんな気になってくる。 5日滞在して、仕事も気になるから帰る事にした。 鷹が心配してくれるし。 帰省しても友達に会いに行っちゃうし 大阪に行ってもほとんど居なかったし 変な話、病院に寝ている時は側に居られた。 退院してからまたハードな生活に戻るという。 体が丈夫になるまで居てあげたい でも、ここは私の住んでいる所じゃない 後ろ髪を引かれる思いで帰った。 帰りの新幹線でも涙が出たよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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