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カテゴリ:日記・笑い・なんでも!
親父ファイト!
昨日、ボクシング大会が新宿FACEEで行われた。・・・35歳以上の元プロとアマチュアが出場するボクシングの大会でした。文字通り親父だけの大会であり、大会名称も「親父ファイト」です。なぜ、ボクシングの中でも、このマニアックな大会を観にいったのかと言うと、この大会には、僕の兄が出場したからなのです。 彼のボクシング暦は10年のキャリアを持つが、30歳過ぎてから始めたボクシングなので、プロ志向ではなく、正式な試合も今回が初めて。後にも先にも、こういった正式な試合は、この一試合だけと言うことを決め出場しました。・・・きっと、人生と言う大きなテーマに向けて何かを感じ、何かを見つけ出そうとしていたのかも知れない。 試合は1ラウンド2分の3ラウンドで行われる。そして、この大会は出場選手の安全性を考慮して、かなり早めのレフリーストップがあります。だから、何発か良いパンチが当ったら、即試合はストップしてしまうのです。つまり、打たれてはいけない試合なのです・・。 兄と戦う選手は、すでにこの大会の第1回目に出場して勝利を収めていて、大振りだがパンチのある選手です。試合開始直後、初めての試合なのか?兄の動きは固い。右のジャブの手数が少ないのとフットワークが悪い・・。相手は果敢にパンチをぶん回してくる。 それでも10年ボクシングをやっているんだから、練習通りなら、この大振りのパンチは当らないはず・・とふんでいたのもつかの間、相手の大振りパンチがモロに兄の顔面を直撃した。 さらに、次の相手のストレートも、顔面にクリーンヒットする。「・・・絶句」 その瞬間、兄の鼻から大量の出血をする。「ああ・・・試合が終わってしまうかもしれない。」と1番最悪な事態が頭を過ぎる。レフリーがその出血を確認する。でも、兄の戦う姿勢は衰えてはいない。いったんドクターチェックがはいり「もう1度出血した時点で試合を止める」と言うドクターからの忠告がはいる。 緊張間がある中、2ラウンド目にはいる・・鼻の出血も止まり、ようやく動きがよくなり相手の大振りパンチは当っていない。しかし、もう1度、あのパンチが当った時点でレフリーストップは確実だ。僕は、あのパンチが当らないことを祈った・・・その願い通じてか?今度は、兄のジャブが相手にコツコツと当りだす。 兄陣営のセコンドの指示も的確だった。「大振りするな!細かく当てていけ!細かいのをまとめろ!」・・その指示に従うように、兄のパンチは、コツコツと相手を捕らえだした。この時には、観客は沸いていた。多分、1ラウンド目を見る限り、兄の敗退は時間の問題と誰もが思っていたからだ・・。 相手も残りの力を振り絞りパンチを繰り出す。一進一退の攻防になった。しかし、確実に兄のパンチの方が当りだしていた。その瞬間、相手の顔面に左ストレートがクリーンヒットをした。相手選手に、このパンチはきいていた・・膝がガクガクと笑う。その瞬間、兄陣営のセコンドは叫ぶ!「ラッシュをかけろぉ~!」 相手選手を細かい連打で追い詰める・・・。とは言っても、プロじゃない上に兄も親父だった。セコンドの指示通りにパンチを繰り出せるわけではない。ただ残りの力を振り絞り、連打をくり返す。そして、もう一発相手のボディにいいパンチがはいった時、相手選手が再度よろめいた。 ここでレフリーが両選手の間にはいった・・「ストップ!」試合を止めたのです。一生一回と決めた正式な試合で、逆転のテクニカルKOで勝利したのでした!おめでとう! この大会の良かった点は、年齢がいっても頑張る人たちを観れる大会であり、他にも60歳でゼネコンを定年退職した選手など印象に残る人たちもたくさん出場していました。こういう試合を見ると何か、自分も頑張るぞ!と言う気になれますね。 ではでは、長くなりましたが、この辺で! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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