四季咲きざくらです。(冬と春に咲きます)
ラーメン店でラーメンを食べていた時のこと、一人で入ってきた女性が注文をした後、携帯で呼び出しを受けたらしく慌てて注文を取り消して、持ってきた傘を持たずにお店を飛び出して行った。見ると其処に傘が置いてあったので、「今の女性が置いていったから傘を渡してあげなさいよ」と、中国人女性店員に何度話しても話が通じません。その様な状況でやっと気がついた店員が傘を持って出たときは、可成りの時間が経過していて役に立ちませんでした。注文を受けることと店員としての受け答えだけは出来ていても、緊急の事態に全く対応できない日本語能力しか、身についていない店員を雇っているこの様な店が多いことにも、人件費節約の大きなしわ寄せがあることに改めて思い知らされました。
これこそ現代日本の見難い人件費節約に走る、経営者がもたらした現実の姿を見せつけられたように思いました。其処までして人件費を節約したいのか、経営者は実態を理解しているのか聞いてみたいです。これはほんの一部だと思うけれど、人件費節約で最近では工場を中国に移転してまで「安い労働力」を求めています。或る電機メーカーではパソコンの充電池生産を中国工場で遣ったために、不良品が混入していたことから「充電池による発火事件」が起こって、これを機に一挙に大量の電池交換という緊急事態に陥ってしまった。この有名な電機メーカーは莫大な損失を抱えることとなって、株価も大きく下げてしまったことは有名である。人件費節約の「つけ」が此処まで来ると会社存亡の危機に曝される事を、経営者は改めて認識しなければならないだろうと思う。やたらに人件費節約に走ると、この様な危険を抱えることも経営者は認識すべき時に来ている。