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SATURDAY,SEPTEMBER 23 CLOUDY BY BICELE
『水曜の朝、午前三時』蓮見圭一著 新潮文庫 EDNESDAY MORNING,3;00 A.M. 最近恋愛小説を読んでなかったので、何気なく紀伊国屋書店で買ったのですが、一気に読んでしまいました。 45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した四巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いた23歳の直美と、外交官としての将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との恋物語。 という筋ですが、最後の『人生は宝探しなのです。嫌でもあるき出さなければならないのだし、それなら最初から宝探しと割り切った方が楽しいに決まっているではないでしょうか。そう、楽しめばいいのです。旅の途中には多くの困難があるでしょう。世の中には嫉妬や憎悪、悪意など、あらゆるマイナスの感情を持って、あなたの冒険を邪魔しにかかる人間もいるでしょう。私の前にも、そんな人たちが何人も現れました。そのたびに、私はちいち彼らを憎んだり恨んだりしたものだけど、今では感謝さえしています。皮肉で言うのではなく、ああした人たちがいなかったら、せっかくの宝探しもひどく味気なないものになっていたと思うから。迷ったときは急がずに立ち止まりなさい。慌てたっていいことは一つもありはしないのです。物事を理性的に、順序立てて考えることは悪いことではないし、勉強や読書は常にあなたの助けになってくれるでしょう。でも、これだけは忘れないように。何にもまして重要なのは内心の訴えなのです。あなたは何をしたいのか。なりになりたいのか。どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。それは、一時的な気の迷いなのか。それともやむにやまれぬ本能の訴えなのか。耳をすまして、じっと自分の声を聞くことです。歩き出すのは、それからでもおそくはないのだから。』 この部分がすごく気にいりました。 自分をもう少し見つめ直さなければと感じます。 金曜日の夜読み始めて一気に読んだら2時30分になっていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月23日 15時41分07秒
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