[6479] ミネベア
家電用モーターなどの採算改善で10年ぶりの過去最高純益圏へ 08年3月期は連結純益が過去最高圏に迫る見通しだ。 利益の柱となっているボールベアリングは、極小品の好成長が続いており、パソコン冷却用ファンモーター向けなどを中心に、伸びが見込める。好採算の航空機用部品も前期実施の生産能力増強が効き拡大する見通しだ。赤字だったハードディスクドライブ(HDD)用スピンドルモーターの黒字化や、パソコン用キーボードの赤字縮小、低採算の家電用モーターの利益率アップも見込める。いずれも歩留まり向上などの生産性上昇や高付加価値品比率の向上が効く見通しだ。 一方、HDDの支点用ベアリングは数量の増勢続くものの価格競争が厳しく、利益率は低下する。タイ・バーツ高や、研究開発費を20億円増やすこともマイナス要因となるが、営業利益は14%程度増益を確保できそうだ。 純益は、米国における特許訴訟で前期に計上した8億円の和解特損がなくなるため、17%増の150億円が見込める。この額は10年前となる1998年3月期の過去最高純益151億4400万円に迫る水準だ。 配当は2007年3月期に3円増やして10円にする方針を発表したが、08年3月期も10円を継続する。