テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:お仕事
今日の繊研新聞のコラムにもありますが、 例の「餃子」の問題、まだ解決してません。 解決どころか、新たに「サバ」でも農薬が検出されたりしてます。 こうなって来ると、消費者は中国生産の物に対して 完全に信用を無くしますね。 生産国表示に「中国製」とあるだけで、選択肢からオミットされる。 原因が究明されても、状況は変わら無いでしょうね。 現在の日本市場における「中国製」の割合を考えると とんでも無いことです。 衣料品業界では、食品よりも更に「中国製」の比率は高いです。 ウチの会社なんて、おそらく90%以上が「中国製」でしょう。 食品より影響は少ないとはいえ、衣料品も直接身に付ける物ですから ひとたび問題が起きれば、あっと言う間に排除されてしまうでしょう。 衣料品で起き得る問題と言うと… 1 異物の混入 例えば針。これは危険。 2 付属品の不良 ファスナーにバリが有り怪我をするなど。 3 有害染料 着用する事で皮膚に害を与える。 こんなところでしょうか。 現実、近い問題は起こりつつあります。 大きな問題には、なっていませんが現場では不良品が確実に増えてます。 なんでこんな事になってしまったんでしょうか? 食品も衣料品も、理由は同じです。 成熟した日本市場では、競合が激しい為 自社の商品に優位性を持たせなければ勝ち残れません。 商品の差別化で優位性を持てれば良いのですが、 それが出来なければ、コストで優位に立つしかありません。 つまり、同じ物なら安い方が優位という事です。当然ですね。 ですから、こぞって人件費、材料費など生産コストの安い中国へと 生産拠点をシフトしたわけです。 人件費だけでも、日本の1/5ですから。(アバウトです) ところが、みんなが中国へシフトしたわけですか、 今度はその中での戦いになります。 更に、中国の通貨である人民元がドルに対して、どんどん上がってます。 実質的には、生産コストが値上がりしているのと同じです。 もちろん中国の経済も成長してますので、ベースも上がってます。 それでも日本では利益を維持したいので、昨年、一昨年と同じコストでの生産を希望するんです。 つまり中国サイドから見れば、昨年と同じコストで生産するという事は 実質、昨年より20%(かなりアバウト)以上安く生産しなくてはならないと言う事になりますね。 それで品質を維持しろ、って…。 原料の質を落としたり、工賃の安い工場(当然低技術)で生産したり 検品、検査を簡略化したり… しないと、やっていけないんですよ。 こうして問題は起こっていくんです。 って、わかってはいるんですけど、どうしたら良いんでしょうかね? やっぱり日本市場にコスト以外で差別化出来る物を創造していくしか無いんでしょうね。当たり前ですけど。 だけどそんな知恵や勇気は、始めから無いんで… やっぱり、コスト重視になっちゃうんですよね(泣) 泣き言だけで、長文になってしまった(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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