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小説で、主人公の仁の前に「我ハ、しゃくじんデアル」と言って登場したしゃくじんは、青い石に宿った魂だけで存在する種族の一人だった。
魂だけで存在する種族は、およそ6000年前(縄文時代)に関東地方の海岸にあった青い石に降臨し、天変地異を予測する能力を持っていたから神として祀られた。 仁の前に現れたしゃくじんによれば、関東地方の縄文人は、他の地域の縄文人よりも栄えたそうだ。それは、しゃくじんが天変地異を予測し、噴火・地震・津波・洪水などの被害を免れたからだという。 魂だけで存在する種族は、およそ1000年ごとに交代することになっているが、交代には生贄をささげる儀式か、大勢の祈りの儀式が必要とされた。 しゃくじんによれば、およそ1000年前に関東地方で栄えた豊島氏という氏族は、しゃくじんを祀り、盛大な交代の儀式を執り行ったのだという。 それからおよそ1000年たった1985年、仁の前にあらわれたしゃくじんは、孤独な高校生だった仁に交代の儀式を執り行うように要請するのであった。 魂だけで存在する種族は、ウルトラマンよりは短命で、寿命がおよそ10000年だという。彼らが暮らす場所は、人間が死んだ後にその魂が行く場所と同じであるらしい。人間の魂もその場所でおよそ10000年暮らすので、魂だけで存在する種族と人間とは案外近い種族なのだそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 17, 2013 12:02:47 AM
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