事故で健保はダメ?
交通事故の治療で健康保険を使用できることをご存じでしょうか?健康保険法で、被保険者が事故の治療に健保を使用できるとあります。先日、仕事仲間から言われました。「普通の人は、交通事故で健保を使えることなんか、知らないんじゃない?」『…』「だって、病院はすぐに事故だと自由診療って言うじゃん。」『うん、』「保険業界の人は当然のことと知っていても、普通の人は知らないことが多い、 例え事故で使えると知っていても、内容までは知らないはず…」『…確かに。じゃあ、書いてみるよ…』という訳で今回のネタです。事故の治療で健康保険が必要な訳健保治療と自由診療の違いは、患者が負担する金額にあることは周知の事実ですが、その内訳に関しては意外に知られていません。日本に住んでいる以上、国保、社保、団体健保など様々ですが、健保加入は国民の義務です。治療費は健康保険法に基づく縛りがあり、それぞれの保険単価が決められています。つまり、医療機関は点数制度を用いて、その点数単価は、健保・自由診療・労災扱い等それぞれ単価が違うのです。健保は概ね1点=10円自由診療1点=20~25円労災1点=約16円程度となります。少々、大雑把な数字ですが、そこまで細かいことを追求しても仕方ないのでこのまま進めます。結果、治療費が健保扱いですと、その3割を被保険者が負担し、病院は残り7割を健保に請求しています。単純に計算するならば、100点だと1,000円ですから、300円が被保険者、700円が健保となります。自由診療となると同じ100点でも、2,000円~2,500円となります。治療の定価と考えていただいた方がいいかも。しかし、これが病院によって“事故の治療は自由診療で!”と徹底しているところがあるのです。次回に続く