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光市の母子殺害で死刑判決を受けた、元少年の実名本が出版・販売されました。
実名報道。過去にも何件かありましたが、例えば佐賀県でしたか、小学6年の女児が同級生を殺した事件。あの事件などは犯行時が12歳、矯正施設で訓練というのか指導というのか知りませんが、たぶん施設を出る時点でも未成年でしょうから、実名報道はありえないと思います。 しかし今回の事件のように、犯行時が18歳あるいは19歳などの場合、裁判中に成人となり、光市事件の加害者はすでに28歳となってます。 未成年時に起こした事件に関しては、当人が成人し30歳近くになっても、元少年という言い方には、何か違和感を感じてしまいます。 事件関係者は当然名前は知っているのだし、判決が無期懲役・死刑という場合は、基本的に社会に出てくる事もなく、実名報道も可ではないかとも考えます。家族・親族に迷惑がかかるかもしれませんが、周囲の人にはすでに知れ渡っているだろうし・・・ 一方、実名本を読んだからといって、何人の人がその実名を記憶に残すか、記憶に残したからと言って、その死刑囚(上告中ですが)に係わることもない訳ですから、読み物としてのリアリティーは感じるのでしょうが・・・ もう一つ、いつまでも「元少年」といった記号化した言い方は、かえって当人の人間性を無視しているようにも感じます。ちなみに永山則夫は逮捕時が19歳10ヶ月ですから、犯行時は未成年。それでも凶悪事件という事で、実名がすぐ報道されたように記憶してます。 いずれにせよ未成年であっても犯行時が18・19歳となると、凶悪な殺人事件などの場合は成人後の裁判の過程で実名が報道されても致し方ないかなと考えます。 以上、色々な事をとりとめもなく考えるのですが、今回のこの本の出版・販売に関しては否です。 まず当人側が「出版差し止め」の仮処分の申請を出し、裁判所側の結論が出ていない時点での、著者・出版社側の完全なフライングです。書店サイドも販売自粛してほしかったです、事実「丸善」はさすが自粛しています。 実名報道の是非は一時置くとして、今回の出版は著者の功名心、出版社・書店の売れればよいとの商業主義しかないでしょう。何でも売りゃいいってもんではないでしょう、嗚呼嘆かわしや・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月08日 14時31分17秒
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