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宝石の産地といえば 南ア連邦・インド・ブラジル(ミナスゼライス)となりますが 山梨県が水晶の産地であった事を知らない方々が多いですね。
今から約1000年前 昇仙峡の奥地金峰山で水晶の原石が発見されたことが 甲府での水晶細工の起源です。 天保年間 京都より玉造りの職人を迎え 鉄板の上に金剛砂を まいて水晶を磨く方法を考案したのが水晶細工の始まりでした。 そして 安政年間(1850年頃)には水晶や翡翠を使った数珠や帯留め 根付けなどの注文があったのです。 大正初期には南米やアフリカ諸国から水晶や瑪瑙、虎目石などが輸入され 設備の電化などもあって より精密で高度な技術が確立され 美術工芸品や装身具を生産。 こうした作品は第1回パリ万博にも出展され 水晶彫刻研磨の技術は世界の目に触れることとなり 大好評を得ることとなります。 戦後は 輸出が急増し製品の80%は海外向けでしたが 昭和50年代のドルショックを境に高度な技術を駆使した国内向けの美術品を生産し 工芸品から芸術作品へとその質を高めたのです。 山梨県乙女鉱山では「日本の水晶といえば乙女鉱山」と言われるほど 沢山の美しい水晶が採掘され 昭和55年前後まで稼働していまいたが 現在は廃鉱、商業採掘禁止となっており 国産水晶は市場にはほぼ流通することはありません。 そのため 国内産水晶で「透明度・光沢感」が素晴らしく良いモノは より稀少性が増し 価格が高騰してしまっているのが現状で 水晶ブレスレットを「10万円以上の価格」で販売している店もあるようです。 山梨県は ブドウ・ワイン・桃・石和温泉だけでは無いのです。宝石職人の技は一見に値しますよ。 ブラジルはリオとサンパウロに仕事で行きましたが 宝石は安いです。
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