2月12日深夜の「プロレスリング・ノア中継」は、1・22日本武道館大会の三沢光晴・杉浦貴・ムシキング・テリー-佐々木健介・中嶋勝彦・ムシキング・ジョーカー、2・11後楽園ホールで行われた佐々木健介興行での佐々木健介・小橋建太-天龍源一郎・中嶋勝彦を取り上げている。
「ノア中継」でありながら健介が全編にわたって露出する珍しい構成だったが、それに耐えうるだけのものを健介が備えていたからこそ、実現できたともいえる。
それは、三沢光晴・杉浦貴・ムシキング・テリー-佐々木健介・中嶋勝彦・ムシキング・ジョーカーでの「行動しないことによる意思表示」によっても示された。すなわち“ちびっこのヒーロー”テリーとの攻防を、その“ちびっこ”の親である健介は徹底して回避し、試合に負けたにもかかわらず、にこやかにテリーと握手する(しかも片手を差し出すテリーに、両手で応えた!)シーンまで見せた。
花道に退いたあとも満面の笑みをたたえてインタビューに答える。これでは「勝負」も何もあったものではないが、「健介」というキャラクターが際立ったことは確かで、なまじ小難しい顔をして試合に挑むだけよりも、よほど面白かった。
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