|
カテゴリ:カテゴリ未分類
母校の学園祭で、大好きだった先生が記念講義を されるとのお知らせを頂いたので、本当に久しぶりに 母校に行ってきました。 先生の講義は「比較文化論」。 学生時代に聞いた講義で今でも心に残っているのが 西洋人のレディーファースト。 「皆さんは西洋のレディーファーストを羨ましい なんて思っていませんか?勘違いしては駄目ですよ。 今レディファーストが行われているのは昔女性に 差別があったからなんです。長い歴史の結果として 今のレディーファーストがあるわけで表面だけを 見ていては駄目なんです。」とのお話。 私はその頃、アメリカに一種の憧れみたいなものを 持っていたので、へぇそうなんだ と驚いたのを今でも覚えています。 文化や言葉の違いも表面だけを見てはいけない。 その違いの中にある価値観の違い、物の考え方の違いを 知ることが大切で、それを知ることは自分が生きていく 上での力になると、今回の講義でも繰り返し話されて いました。昔を懐かしく想い出すと同時に今の自分 にも染み込む気がしました。 最後に先生は、「これから皆さんが生きていく上で いろいろな事が起こるでしょう、でもその中で自分の 考えや周りの考えが全てだと思ってはいけない。 見方を変えれば全く違うのかもしれない。だから 色々な見方や考え方が出来るように、そして理解 していくことが自分の生きる力となるのでそのことを 常に心に留めていてほしい。」 とおっしゃっていました。 70代半ばの先生は昔と変わらず張りのある声と 力強い眼差しで語りかけてくれました。 日常の慌しさに流されていた日々の中でふと立ち止まる ことの出来た1時間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月18日 23時43分20秒
コメント(0) | コメントを書く |