テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:認知症介護
着々と講習が進み講義はあと2回
その後実技(入浴・食事・清拭・体位交換・車椅子&歩行介助・排泄等々・・) を5回お勉強した後、特別養護老人ホームに2日間、デイサービスに1日、ホームヘルパーに1日実習に行きます。 ここまで講習を受けての率直な感想。 一般の人より介護が身近だし、介護度4だしって思ってたけど、 世の中には想像以上にハードな現実があると痛感しました 介護と一言に言ってもいろんな方がいてそれぞれ状態が違う。 認識が甘かった・・ でも知らない世界を覗けたことは有意義な一歩 私なんかまだまだ楽なほうだと思う・・(←実際は大変ですよ~) それと同時に我が家の認知症の母への介護方法は BESTな方法だったんだという自信につながりました それだけでもこの資格を受講してよかった ~話を変えて~ 授業では「認知症」がよく出てくるので、その中から心に留まったことを。 認知症の介護をされてる方は、様々な症状に悩まされ、日々イライラし、何度となく天使VS悪魔が戦い、悪魔が勝つ!!みたいな(私は悪魔ちゃんが度々顔を出します)いろんな苦労をされていると思います。 毎日天使な心でいられたらそれはそれはすばらしい でも実際に目のあたりにしたらムキーそんなのムリムリ!! 「わかっちゃいるけど・・」「そうは言うけど現実はなかなか」って言うのが本音ですよね。 だからそれを前提に読んでもらえたら。 認知症の利用者さんを施設で介護されたある先生の話・・・。 ・認知症の人の行動はかわいいんですよ。どんな行動にもちゃんと理由があるんです。 その理由を聞く事を楽しみにしてください ・認知症の人が取る「問題行動」とは介護者から見た意見であり、 本人にはちゃん理由のある正しい行動なんです。 ★実例その1★ 認知症の元寿司職人さんが夜な夜な何かを握ってる。それは寿司ではなくう○ち。 ・・と実際に家でやられたら怒鳴ってしまう行動ですが、 本人はう○ちではなく「寿司」を握ってる(つもり)んです!だから否定しちゃ駄目。 職人だから自分で食べるというよりは「誰かに提供したい」んです。 なのでお客様になって「あとで頂きますね」と言って受け取り、 「ご飯の前に手を洗いましょう(職人だから衛生意識はある)」と誘導する。 う○ちをなすりつける・・・その行動は「う○ちと言う認識はなく異物がついたから取り除く」ための行動。 わたしたちも靴に石ころ入ったら「何が入ってるのかな?」って触ったり見たりしますよね? 手になにか付いたら取り除こうと洋服で拭いたりしますよね? それと同じですって。 パンツの中でう○ちがコロコロしてたら気になって触ります。 それが柔らかければ付着した物をなすりつける。 我が家の母の場合は便秘がちなんでコロコロタイプ。 だから枕元にコロコロ置かれてたり。 一見「堅いお醤油の御煎餅」みたいな まぁ~現実に在宅介護で起きたら、自身の生活(仕事や睡眠など)もあるから きっと怒鳴るでしょうが、でもそういう考え方・見方は大切だなって。 ★実例その2★ 施設入所中に消化栓の赤いボタンを押して非常ベルを鳴らしたおじいちゃん。 理由を聞いたら「強く押す」と書いてあったからと。 なるほど~って思いませんか?! っていうか字が読めたおじいちゃんすごい!!って思った私 消灯後、赤く光るランプが気になったんでしょうね。 そして行ってみたら「強く押す」と書いてあった。 そりゃ押したくなりますよね。(押すは読めてもその下の「消化栓」は読めなかったけど(笑)) 「押した」理由はわかりません。 でも光のある方へ来たということは何か求めてたのでしょう。 ボタンを押したら「ご飯がでてくるかも?」「おうちに帰れるかも?」「家族が迎えに来てくれるかも」って。 ★実例その3★ あるグループホームで徘徊の進むおばあちゃん。 行先は30年前に亡くなったお母さんに会いに行くと。 でもこの施設では出て行くことを止めず気の住むまでお供する。 ビデオでは途中でお花を選んで購入してました。 これも在宅じゃ付き合いきれません。 事実、我が家は出られないように鍵を変えましたし(これ効果覿面)。 他にも「お茶碗拭き手伝ってもらえますか?」ってお願いする。 出来る事をやらせるそうです。 我が家はできることがあった時代に「役目を取り上げてしまった」ダメな例 介護度4の今もどこかに「母」として「主婦」としての力があるらしく、 キッチンをウロウロしてくれたり、 いろんなものをテーブルふきんに包んでくれたり でもきっとそれにも母には理由があるんですよね。 実例にもちゃんと理由ありましたよね。 って書きながら「現実はいちいち理由なんて考えてられん」 「つきあってらんない」「時間が無い」っていうのが素直な気持ちなんですが、 でも実行できなくても頭の片隅にこんな話を止めて置いたら ふとした時に思い出したら「気持ち」がちょっぴり楽になるかな~っと。 要は認知症の人は「不安」や「自信喪失」が問題行動と言われる行動をさせてしまうので、 否定ではなく、不安を安心に変えることが大切みたいです。 単純な思考回路の私は授業を受けるとすぐ影響されちゃう 母の行動に「理由」があるのかとちょっぴり理由も楽しめるように 意識がかわりました 母を起こす時、母の好きな音楽を集めた特製CDをかけながら 「おはようございまー~す。起きて下さ~い!!」 ってまるで施設に方のように元気よく「声かけ」 私ってば単純 ご機嫌斜めそうなときは少し時間を置いて再トライ!! そして「お天気いいですよぉ~」「おなか空いてませんか~」って雑談を交えながら マッサージをして起こしてます。 今日は長々と・・・うまくまとまってないけど疲れたので(笑) ここまで読んでくださってありがとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月30日 19時13分53秒
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