天日干し(はさがけ) 米
昔は稲刈りの後、藁に付いたままのコメを天日で干してから、脱穀→籾摺り→精米と言う順で白米にしていました。昔の田園風景の絵などを見ると、稲刈り後に刈り取った米がずらーっと並んで干してある場面を見ることがありますよね?でも三十年ほど前から見掛けない風景になりました。米を刈るのが、稲刈り機からコンバインに変わった辺りから見かけない風景です。コンバインは、稲刈り→脱穀を一緒にやってしまう機械で、ワラがないため天日干しにすることができません。その代りに登場したのが、いつでもどんな天候でも理想の感想割合に調整してくれる乾燥機です。この二つの機械の登場で稲刈りの労力が大きく軽減されましたが、収穫期の原風景が見られなくなってしまいました。前置きが長くなりましたが、今週に入ってから当家の米が変わりました。滝川市江部乙町で作られている「天日干し米の陽米」です。品種は、道産米の主力になりつつある「ななつぼし」、コシヒカリやゆめピリカよりも粘り気を抑えた米で、どんな調理法にも合うのが特徴です。それまでも「ななつぼし」でしたが、乾燥機で干した一般的な製法の米。でも陽米は、農薬の使用を抑えてさらに手をかけて天日干しをして作られた特別な米。私も十数年ぶりに口にする天日干しの米だったのですが、やはり自然の恵みは一味も二味も違いました。炊立ては、違いがあまり気づかない食感ですが噛んだ後の味は同じ品種であることが信じられないほど違います。粘りはあまり変化はありません、でも一粒一粒がしっかりしていてとても甘みを感じます、ゴハンだけでも食が進むそんな味でした。私はお弁当も持って行くのですが、冷めた後の味もとっても違っていて、コメの粒の食感が機械乾燥とは全く違います。冷えた後でもとってもおいしくご飯が食べられるのは、びっくりでした。このお米に替えたとたん、当家の御飯の消費量が増えました。お兄ちゃんも姫様もこれまではほとんどお代わりをしたことがないのに、お代わりをするようになりました、コメが美味しいと食が進むようです。当家にやってきた「天日干し米 陽米」は、滝川市江部乙町の若手農家の方々が作るグループ「大地の匠」さんから購入しました。「俺たち、この米には絶対自信を持ってるんです!」と言っていましたが本当に自信を持って言い切れる味でした。個人的にお付き合いがあるので購入出来ましたが、手作業で作った米でもあるので生産量が限られています、無くなる前にまた購入しておかないと!他にも数種類の品種を販売していますが、「雅米」と名前が付いている「おぼろ月」も庄内米を越えるほどの粘りと美味しさでした。どの品種も「必要最小限の農薬や肥料の使用に努め栽培した、安心安全で食味の良いお米です。だから、自信を持って美味しいお米をご提供させて頂いております。」と大地の匠のメンバーが自信を持って生産しているお米たちです。見かけることがありましたら、一度は口にして欲しいお米です。「匠のブログ」で検索すると、メンバーのブログにたどり着きます。