テーマ:暮らしを楽しむ(388353)
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一本の薪があります。 ちょっと不自然なこれは・・・ 実は・・・ ヅラでした。
ここまでツルっとくると、なかなか気持ちがいいな。 どうして、こんな風になるのか・・・謎だ。
そういえば、こんな事があったなぁ~。
ほわんほわんほわんほわんほわわわわぁ~ん(回想の音楽)
KYな私の母の大親友、小倉さん(仮名)のご主人。 実は彼がヅラだったらしい。 まじめで寡黙な彼は昔から見事な七三だった。 それが、ある日を境にそれを脱ぎ捨てた。 スキンヘッドにヒゲを蓄え、ジーンズをはきこなす チョイ悪(?)オヤジに変身したのです なにが、彼を変化させたのか?
母の話によると、 定年を迎えて小倉さんは困っていた。 仕事が趣味だった彼は、家でどうして良いかわからなかった。 それは小倉さんの奥さんも同じ。
そこで奥さん、旦那さんをKY様と仲良く通っている卓球サークルに誘ってみた。 もともと熱中するタイプらしくて、 すっかりお気楽仲良し卓球クラブの住人となった小倉さん。 そこで事件は起こったのよ。
全ては一球の白球からはじまった・・・。
いい位置にボールが返って来た。 これはチャンス。 スマッシュだ! そう思った小倉さん・・・。
ここからは全てがスローモーションになる。
ポジションよし、タイミングよし。 大きく卓球のラケットを振りかざす小倉さん。
体重を左足にしっかりとかけ、 スマッシュを打つべく、 右足を1歩踏み出す小倉さん。
そして、踏み出したその右足が・・・
ズルっと
すべった。
大きく崩れる小倉さん。
すでに、この話を聞いている私の頭では、 ラケットを両手に持ち、険しい顔で(傷だらけで泥のつき)の小倉さんが スローモーションで倒れ落ちる瞬間を想像している。
しかも卓球台の下からは、 複数のハトがバタバタ~と羽ばたいていく。 ジョン・ウーに影響されすぎか。
さらに想像するなら、マトリックスのように、 ロングコートを着た小倉さんが、スローモーションで後ろにのけぞっていく。 その顔の横を純白の卓球の球がスレスレに飛んでいく。 もちろん手には卓球のラケット。
話がそれちゃったけれど、 小倉さん。
その時に
頭のそれも
ズルッとすべっちゃったらしい。
大丈夫?と駆け寄る全員の視線が頭上に注がれたのは言うまでもない。
そして、彼は照れ笑いをしながら、 埃を払うふりをしながらそっとそれを元に戻そうとした。
小倉さんの倒れるその動きが激しかったのか、 それとも、装着の具合がいまいちだったのか・・・。
それを確かめるすべはないのが少々残念です。
とにかく、小倉さんは長年愛用(?)してきたそれを、脱ぐ決意をし、 翌週からはチョイ悪オヤジになって卓球をしている。
めでたしめでたし。
と言う話を興奮しながら私に話ている母。 すでにこの話は3回以上は聞いてるんだけれど・・・
あまりの興奮ぶりに言い出せない。
母にとって、 他人のヅラは蜜の味だったらしい。
拝啓、小倉さん。 七三も捨てがたいですが、 今のあなたは、とても素敵です。 いろんな意味で輝いてます。
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