けるっちイズム

話はさかのぼること２ヶ月前

けるっちの家では新しいテレビを買った

もちろん地デジ対応

ところがこのＴＶがのちのち問題を起こすことになろうとは

誰も予想できなかった

購入１ヵ月後

北風がひどくふきつける１１月上旬の日曜日

テレビを見ていた１号が

お母さん、テレビが変だ

といい始める

何？

変？

笑っていいともの増刊号が入っていたはずのテレビ

タモリの顔がチラつきだしたと思うや

モザイク状になりはじめた

こ、これは・・・いったい・・・

チャンネルを変えるけるっち

サンデープロジェクトの田原総一郎にもモザイクが・・・

どうしたどうしたとバタバタしているうちに

とうとう

タモリと

総一郎が

ブラックアウト

どういうわけかフジと朝日が映らなくなってしまった

我が家ではテレビが３台ある

居間と子供部屋とキッチンである

このうち居間以外のアナログテレビでは

タモリと総一郎が軽快にトークを進めている

デジタルではタモリと総一郎が見られない

この状況に唖然として理解できないけるっち夫婦

結局わからないまま次の日をむかえる

次の日

佐藤さん（仮名・義父の取引先の電設屋さん）がやってきた

「うーーー、風強かったからアンテナが曲がっちゃったね」

え～～～そうなの？だってアナログは映るんだよ～

そんな繊細でどうするのぉ地デジ～

「・・・うん、よくわからんけど・・・」

そう言ってアンテナを直すために屋根に上る佐藤さんの手にはＢＳアンテナが・・・

えっ？？ＢＳ・・・つけるの？

けるっち家ではＢＳもＣＳも入っていなかった

旦那に電話するけるっち

「ＢＳアンテナ持って来てるけど・・・え？つけるの？そうなの？」

 ちょうど中古のＢＳアンテナが実家にあったそうで

勝手につけることになっていたらしい

けるっちはテレビのチャンネルが増える喜びよりも

徴収される金額が増える悲しみの方が大きかったが

佐藤さん（仮名）がはしごでＢＳアンテナを持って屋根に上ってしまった以上

けるっちには止めることなどできなかった（ってか聞いてませんとは言えなかった）

そうして取り付けられたＢＳアンテナと、直された地上波アンテナ

地デジのフジとテレ朝も通常通り綺麗に映った

ところが今度はＢＳの神様が許してくれない

まさにあざ笑うかのごとくに映らない

ＮＨ●・ＢＳ1、　Ｎ●Ｋ・ＢＳ2、●ＨＫ・ＢＳＨｉ

ってかどうなってんだよ！！！えねぇちけ～～～ＢＳ

しばらくの沈黙の後 

「・・・わかんねぇ。また来るわ」

と佐藤さん首をかしげながら帰ってしまった

その２日後

佐藤さんは鈴木さん（仮名）という電波の達人を連れてきた

格闘すること２時間

まったく反応なし

いらだつ佐藤さん、鈴木さん、けるっちさん

そこへまさかの義父さん登場

再び格闘１時間

まったく反応なし

どうなってんだよ～えねぇちけ～～～ＢＳ

４人で叫ぶ

佐藤さんと鈴木さんがささやく

「・・・テレビが悪いんじゃねぇの？」

義父が野次る

「そうだ！そうだ！テレビが悪いんだよぉ！」

いや、ちょっと待て　このままテレビのせいにされたんじゃかなわない

だってテレビのせいだって事にしたら、このまま帰っちゃうでしょうあなた達

そうはさせない　　ってかテレビのせいじゃないしさ

「・・・わからん。また来るわ」

そういって佐藤さんと鈴木さんと義父さんは帰っていった

もう、けるっちは嫌になっていた 

さらに１週間後

「もしかしたら家の中の配線がおかしいかもしれないからさ、

屋根のアンテナと居間のテレビ直でつなげてみるわ」

そう言って佐藤さんが再び登場

 換気扇のところから穴を開けてケーブルを出しテレビに直接つなぐ

すると・・・ 

映った

２人で歓喜する

よかった～～～ 

・・・・って、ちょっと待て

ん？直でつなぐの？

ってことは子供の部屋のテレビとかキッチンのテレビは映らないの？

佐藤さん「・・・うん」

ぬぁにぃ～やっちまったよ

佐藤さん曰く家の中の電線（ケーブル）が古くてダメらしい

これを直すのは分配器から配線から何から何までやらなければならないらしい

 ってか説明されても今一理解しがたし、

なにより物入りの時期だけに出費は避けたい

結局、居間のデジタルとＢＳを助けるために

キッチンと子供部屋のテレビはあきらめることにした

デジタル放送の受信に成功し

ＢＳまでつけて

居間のテレビ１台しか機能しなくなった

子供達がドラえもんやまるこちゃんやヤッターマンを見ている時

大人はそれに付き合わなくてはならなくなった

これでよかったのか？デジタルは良いものなのか？ＢＳは良いものなのか？

 少なくとも我が家ではそうではない

カルビッチ氏からはぬくもりを奪い

高い出費と無駄な労力と無駄な時間を使って

わざわざ不便になった我が家のテレビ事情

「無駄な出費」と「損をする」この2つの言葉が大嫌いな

けるっち3歳２児の母

沢山のボタンのついたリモコンを胸に

デジタルの波に飲み込まれていく自分を

テレビを見るたびに想像してしまう今日この頃

ってかどうでもいいのよテレビなんて

見られるチャンネルが増えたって1日が24時間だってことには変わりないんだから

どんだけテレビ見るのよいったい！と

山のてっぺんから叫びたい気持ちを堪えているわけです