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うちには昔の住宅地図がごろごろしてる。
ほとんどが80年代のもので、実用って面じゃ使い物にはならないんだけど、昔の時代を描いたドラマや小説を読んだりすると、住宅地図を引っ張り出してきて、登場する家や施設を探してしまうんだよね。 今やってるTBSドラマ『歌姫』は昭和30年代の土佐清水市にある「オリオン座」という映画館が舞台なんだよね。 昭和58年版の土佐清水市の住宅地図があったので、ドラマより20年以上後の地図ではあるけど「オリオン座」を探してみた。 だけど、土佐清水市内の全部の建物の名前を何度も見たんだけど「オリオン座」どころか映画館さえ無かったよ(^_^;) まぁ、だいたい架空の物語に出てくる建物があるほうが不思議なぐらいだから、なくて当然なんだけどね(^^ゞ だからエッセイ本なんかだと見つけられる可能性が高いので面白い。 もう亡くなっちゃったけど中島らもさんの『なにわのアホぢから』に出てきた大阪市北区の「金駒」や「菊水」なんかは、即効で見つけて”フムフム此処か!”って悦に入ったりしたよ。 好きな宮本輝さんの小説『錦繍』に出てくる西宮市の「阪神香露園駅」の近くの「モーツァルト」という名前の喫茶店なんかは、何十回もページを繰って探したことか分からないぐらいだよ!(^^ゞ 当たり前だけど「モーツァルト」はなかった。 『錦繍』が書かれたのが昭和56年、僕の持ってる住宅地図が昭和61年版だから、その差はたった5年しか経ってないから少しは期待したんだけどね…。 輝さんの小説では西宮市がよく出てくるんだけど、実際に存在する施設も出てきたりすることもあるんだよね。 『にぎやかな天地』の中で西宮市の甲陽園の近くを通るときに、こんな記述があるんよ。 ”途中に「播半(はりはん)」という有名な料理旅館がある。創業して半世紀にもなる和風の、広い庭に幾つもの棟を持つ旅館だが、宿泊せずに料理だけを目当てに訪れる客も多い。棟のなかには、どことなく古い中国風の白い楼門を持つものもあって、聖司はこの播半という空間が好きだった。” このあと、子供の頃に播半に忍び込んだ思い出話なんかも出てくる。 この播半は住宅地図で瞬時に発見できた。 なんせ、普通の家の敷地の100倍以上は悠にあったと思うもんな。 やっぱ住宅地図で確認できると、ぐっとリアリティが増して良いよね(^^) 今日”播半”で検索してみたら「日経コンシェルジュ」の10月10日の記事に播半が休業していて、もうすぐ取り壊されるって記事が載ってたよ(>_<)→こちら それと余談だけど播半のすぐ山側に昔の仕事の同僚が住んでて車で送って行ったことがあるのを住宅地図を見て思い出した。 その同僚の名前が地図にちゃんと載ってた。 住宅地図というのは家の名前まで載ってるから面白い発見がしょっちゅうあるんだよね。 この前なんか「人生幸朗」さんの家を発見したよ(^^) もう昔に亡くなったぼやき漫才をなさってた人生幸朗って人なんだけど、わかるかなぁ?わかんないだろなぁ!(^。^) 住宅地図のなかの、人の名前や会社名というのは、表札からの書き写しなのでオープンな情報なんだよね。 公道上から表札を見るのは誰でも自由だからね。 住宅地図の制作会社の調査員が二年に一度ぐらい、実地に調査してるって話を聞いたことがある。 だから自分の家の表札を書き換えたら、一、ニ年のうちには住宅地図上の自分の家の名前が変わるんだよ(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月26日 02時13分37秒
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