テーマ:猫ちゃんの「にくきう」(544)
カテゴリ:猫
今日、何度か会った黄金色の野良の天にまた会った(^^)
もう随分暖かくなったのでおばあちゃんの膝には乗らずに椅子の上でくつろいでたよ(^^) 僕が写真を撮ろうとしたら、おばあちゃんと別のおばちゃんが一生懸命 ”カメラを見て!カメラを見て!”って天に言うんだけど、天はそっぽを向いちゃって、全然カメラに顔を向けてくれないんだ。 なんか自分の子供とか孫に言ってるみたいで可笑しかったな(^。^) それから天は椅子から降りて地面にひっくり返ったんだ。 おばちゃんが言うには、お腹を撫でて欲しくってひっくり返るんだって。 天はお腹を撫でてもらって気持ち良さそうだったな(^。^) でね、今日、「天」という名前をつけてたことをすっかり忘れてたんだよね。 馬鹿だよな~(^_^;) で、”黄金色だから訓読みにして「こがね」がいいかなぁ…”なんて考えてたんだ。 「こがね」 うんうん、良いひびきだ(^^♪ なんて思ってたんだからええかげんなもんだよ(^^ゞ ところがね「こがね」なんて思いついたんだけど、「こがね」という猫がどこかに居たような気がして、今夜はずっとなんかもやもやしてたんだ。 で、ふっと思ったのが伊丹十三さんが飼ってた猫が「こがね」じゃなかったかと思って調べたんだよね。 ネットで検索したら「こがね」じゃなかったけど「コガネ丸」だったってことがすぐに分かった! 伊丹十三さんのエッセイを読んだことのある人は思い出したと思う。 エッセイ本にも出てくるけど、昔どこかで、書斎の机に向かって座ってる伊丹さんの後の本棚で箱座りしてるコガネ丸を見たことがある。 とても上品でキレイな猫だったように思う。 だけど、持ってる伊丹さんの本を全部引っ張り出してきて探したんだけど、コガネ丸の写真を見つけることは出来なかったよ。 でねネットを探したら「伊丹十三記念館」というのを見つけて、そこにコガネ丸だと思う猫を抱いた伊丹さんの写真が載ってたので載せるね。 写真は「伊丹十三記念館」よりお借りしました。 URL→http://www.itami-kinenkan.jp/index.html でね、このコガネ丸はとても頭の良い猫なんだ。 伊丹十三さんのエッセイ本『再び女たちよ!』の中に少し長いけどコガネ丸の事を書いた小文があるので載せるね。 「私の玩具」 マンスフィールドの短編の中で、子供の玩具がだんだん贅沢になってきたのを父親が嘆くところがあったと思う。 「おれなんか子供のころ、タオルに結び目一つ作ったやつを当てがわれただけで、いつまでも温和しく遊んだものだった」 というのである。 私における玩具も、まさにこの次元のものであって、さよう、私の場合は、ごく小さな布に、結び目を一つ拵えたものを使って遊ぶのである。ただ、私一人では遊べないから、うちにいるコガネ丸という、この遊び専門の猫に相手をしてもらう。 まず、件の結び目のある布(これをリボンと呼ぶ)をぽんと投げると、コガネ丸が一目散に駆けていってこれを銜える。次に口笛を吹くと、私のところまでリボンを銜えて帰ってくる。この遊びを「名犬ごっこ」といい、コガネ丸はこれを繰り返して倦むことをしらぬ。 コガネ丸は、この「名犬ごっこ」がやりたいばかりに「おすわり」「お手」「コロリ」なんでも私のいうことを聞く。 最近では「ピアノ」と号令すると鍵盤の上に飛び上がって四つの足で歩き廻り、前衛風の曲を奏するまでになったので、その有様をフィルムに撮って、作曲家の武満徹さんに見せたら、 「これは僕たちへの当てこすりでしょう」 という感想であった。 「名犬ごっこ」は楽しい遊びであるが、何分際限がなくていけない。コガネ丸が絶対にやめようとしないのである。 これって、昔は結構有名な話で、伊丹さんとこのコガネ丸の芸のことは信じがたいけど本当のことだったみたいなんだ。 どこかで書いてらしたけど、伊丹さんはコガネ丸に芸をしこむようなことは一度もしたことがないんだって。 遊びながら自然に覚えたってんだから、恐るべき猫だよね!(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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