テーマ:本のある暮らし(3318)
カテゴリ:ミステリー
昨日に引き続き『Rの刻印』だよん(^_^;)
伊野部がエドナで姿を消したのち「セントジョセフ号」に乗り移ってたとすれば、伊野部はコムオンボ―アスワン間で殺されたことになるよね。 だとすると、伊野部の死体は2月25日の朝9時にアスワンで陸揚げされたのち、その34時間後の26日の夜7時にエスナの川底で発見されたことになる。 34時間もあるんだから、どうとでもなると思うだろうけど、僕はこのアスワン―エスナ間の距離にギブアップしたんだよな。 このアスワン―エスナ間の移動ルートについて、この本の中には一切書かれてないんだよね。 道路はどんな状況なのか、ハイウェイが通ってるかとか、鉄道が通っててどれぐらいの時間で行けるのとか全く書かれていない。 本の中に出て来る移動手段はナイルクルーズとアスワン―ルクソール間の飛行機だけなんだ。 里程が何キロあるのかも書かれていない。 唯一、この本を開いて最初のページの裏に地図が掲載されてるけど縮尺が示されてないから里程がさっぱり分からないし一切の道路も鉄道も書かれてないんだ。 与えられてる情報がこんななのに、他の情報を調べて『車で移動することが可能である』なんて推理に意味があるように思えないんだ。 で、唯一アスワン―エスナ間の移動時間についての情報があるのはスープレックスクルーズの『伊野部のガイドスケジュール』だけなんだ。 ナイルクルーズで死体を運ぶというのは意味のない考えなんだけど、『伊野部のガイドスケジュール』だけが唯一分かってるアスワン―エスナ間の移動時間であるからして各港間の移動時間を調べてみた。 ざっと調べてみると アスワン―コムオンボ間:約10時間 コムオンボ―エドフ間:約3時間 エドフ―エスナ間:約1時間 な、わけで合計で約14時間だった。 だから少なくとも水路を使えば、そんな便があるかどうかは分からないけど、船さえ何とかなれば14時間あればアスワンからエスナまで行けることは分かるけど、一度にアスワンを離れることが出来る最大時間は誰も14時間ぐらいしかないので往復はとても無理なことが分かった。 で、つまり、そこから導き出される僕の結論は”伊野部の死体はアスワンに来ることはなかった”ってことなんだ。 そうなると、伊野部は『スープレックスクルーズ』420号室の窓にぶら下がってた花瓶の中にいたってことになり、輪島と榎田のアリバイが完全なものになってしまうんだよな(^_^;) ああ!つまらない!(>_<) でも、まぁ、男装のハトシェプストってのもあるから、光葉や岸で考えるのが本筋なんだろうけど意欲がわかないんだよな…。 だって「NILE R」が輪島を指してるってのが、僕のお気に入りの推理だったのになぁ…(T_T) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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