カテゴリ:ミステリー
実は、だいぶと長い記事を先週書いてたんだけど、結局完成しなくて水曜の晩の解決編の放送までに間に合わなくて載せれなかったんだけど、どうしても一点だけ言いたいことがあって、今も気持ちが落ち着かないので書くことにした(^^ゞ
先週と先々週に放送された「嵐の柩島で誰が死ぬ」についての事だから、見てない人には意味がないので読まないでね。 あの解決編に別に不服があるわけでもないんだけど、論理的に突き詰めて正解を導きだせって、竹中直人さんは言ってたけど、そういう事にはなってなかったんじゃないかなぁ…。 つまりね可能性としてそういう事もあり得るって事を積み上げて一つのストーリーをこしらえるって事なら、あの正解編は何の問題もない一つのストーリーになってたと思う。 でもね、そんなので良いのなら、ストーリーは二つでも三つでも四つでも、いやぁ無限大にこしらえられると思うんだ。 だって ”麻子が松中の口の横のパンの屑を取るあいだに、松中がティーカップの中に睡眠薬を入れた” なんてのは、可能性の一つであって論理的に突き詰められるものではないもん! 前に『Rの刻印』の正解についてダブルストーリーの話が掲示板上で論じてられる事を僕に教えてくださった方がいらっしゃるんよね。 その方とのお話の中で、こういった推理物には出題に矛盾しない複数のストーリーが在り得るって事を改めて認識したんよね。 だからね、そのたくさん考えられるストーリーの中から、出来得る限り一つのストーリーに収斂させるための複線が積み上げられてるって考えちゃうんよ。 でもさぁ、この「嵐の柩島で誰が死ぬ」には、そういった工夫がなかったよね。 この正解を 「可能性としては可能であっても、竹中さんの言った論理で考えて、それはありえない」 と僕が思った事を書くね。 ◎松中は麻子以外の佐々木、尾関、あやかの3人にも睡眠薬を飲ませなければならない。 なぜなら、松中が麻子を麻子の部屋から2階に運びロープでしばる作業を他の3人に発見されるおそれがあるから。 だって、そんな作業中に誰か一人がトイレに起きて来るだけでこの計画はパーなんだよ。 そんなアホな! しかも、この正解ストーリー内の事実としても、麻子が目覚める前に、あやかは女部屋からリビングを通過して男部屋の尾関の部屋に行ってるんだよ。 だから1年考えて100のストーリーを考えたとしても、この正解ストーリーを考え出す事は僕には出来ないな。 ◎松中が佐々木のマッサージベッドのスイッチを入れたあと、すぐにユーティリティに行かなかったのは理解不能。 どういう事かと言うとね、松中はユーティリティでテレビモニターによって2階の佐々木を見張りながらカーテンを開けてスライドを投影するタイミングをはかってたわけでしょう。 で、あるならば、佐々木を眠りから覚ませたならば、その足でユーティリティに行って佐々木の動きを観察しなきゃ! だって、松中が男部屋から出てリビング経由でユーティリティに行ったのって、どういうタイミングなの? あんなん、一か八かの賭けやんか! あのタイミングが遅かったら麻子は佐々木に暴行を受けちゃってるよ。 もしも早すぎたら、佐々木はユーティリティに居るかリビングに居たかもしれないやん! そんなうまいぐあいに階段のピアスにつられて2階へ行って、うまい具合に麻子に暴行しようとしてる時に、ユーティリティに移動するなんて、可能性としてはあっても論理的に説明出来ることじゃないやん! 実は、僕が松中の単独犯説を断念したのは、この松中の行動につきるんよ。 もしも麻子が暴行を受けたりしたら、松中は娘の仇打ちったって、自分も佐々木と同じ酷い事をする事になるやんか(>_<) そんなんで、僕がイメージしてた推理する楽しみというものとは、ほど遠い内容でがっかりしたんだ。 この程度の可能性で正解を作るのなら登場人物全員それぞれを犯人としてのストーリーも作れるだろうし、なんか面白くないなぁって思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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