テーマ:神社(398)
カテゴリ:神社
先々週に河内国一宮の平岡神社に参拝したんよね。
本殿の裏に生駒の山が迫ってて、めっちゃ感じ良い神社だった。 その時、枚岡神社の御本殿を見て、 ”へぇ~!、めっちゃ良いやん!(^^♪” って思った。 小さい社が4つ横に並んでるんよ。 のちにそれが”春日造り”という社殿建築の様式だという事を知るんだけど、お参りした時には、そんなの知らないから ”可愛いなぁ!”って思った。 ↑自分で勝手に決めただけなんだけど、神社の鳥居をくぐった中側では写真を取らない事にしたので、春日造りの本殿は写ってない。 階段の上に見えるのが拝殿で、その奥に春日造りの本殿がある。 でね、先週、京都の吉田神社に参拝したんだ。 ↑こちらも鳥居の外からの写真だから本殿は写ってません。 そしたらね、吉田神社も枚岡神社と同じ様式の4連社だったんだ。 ”わっ!枚岡神社とおんなじや!(@_@)” って、びっくりしたものだから家に帰って調べてみたら”春日造り”という様式の社殿作りだって事が分かったんだ。 で、神社でもらって来た枚岡神社と吉田神社の由緒書きを見ると、どちらも御祭神が四神いらっしゃって、四神とも同じ神様なんだ。 だけど順番が違うんだ。 4つの社には第一殿、第二殿、第三殿、第四殿と名前があるんだけど、その収まってる場所が違うんよね。 で、気になって調べて行くとどういう事か分かったんだ。 ”春日造り”といえば、その代表される神社は、奈良の「春日大社」なんだ。 そこで春日造りの3っつの神社、大阪の「枚岡神社」、奈良の「春日大社」、京都の「吉田神社」の出来た経緯を知ると、いろんな事が分かった。 まず3っつの神社の御祭神を書くね 「枚岡神社」 第一殿…天兒屋根命(あめのこやねのみこと) 第二殿…比賣御神(ひめみかみ) 第三殿…齊主命(いわいぬしのみこと)=經津主命(ふつぬしのみこと) 第四殿…武甕槌命(たけみかづちのみこと) ※↑枚岡神社の授与所でいただいた謂れ書きより。 「春日大社」 第一殿…武甕槌命(たけみかづちのみこと)様 第二殿…経津主命(ふつぬしのみこと)様 第三殿…天児屋根命(あめのこやねのみこと)様 第四殿…比売神(ひめがみ)様 ※↑ウィキペディアより。 「吉田神社」 第一殿…健御賀豆知命(たけみかづちのみこと) 第二殿…伊波比主命(いはいぬしのみこと) 第三殿…天之子八根命(あめのこやねのみこと) 第四殿…比売神(ひめがみ) ※↑吉田神社の授与所でいただいた謂れ書きより。 ※上の列記では分かり難いので、この記事を書いた翌日に下の表を追記しました。
これね、枚岡神社の謂れ書きが素晴らしくってね、 『齊主命(いわいぬしのみこと)=經津主命(ふつぬしのみこと)』 「いわいぬしのみこと」と「ふつぬしのみこと」が同一神である事をちゃんと書いてくれてる。 この枚岡神社の謂れ書きのおかげで、 春日大社と吉田神社の御祭神が、殿社の場所も含めて完全に同一だって事が分かったんだ。 さて、春日大社と吉田神社の御祭神が殿社の場所まで一致して、枚岡神社だけが神様は同じだけど殿社の場所が違う理由を説明するね。 まず最初に出来た神社は大阪の枚岡神社で御祭神は二神で「あめのこやねのみこと」と「ひめみかみ」だった。 奈良では平城京鎮護のために春日御蓋山頂に鹿島神宮(茨城県)から奉遷して祭られてた。 それが称徳天皇の命で春日神社を創建する事となり、香取神宮(千葉県)から「ふつぬしのみこと」、枚岡神社(大阪府)から「あめのこやねのみこと」「ひめがみ」をと、合わせて四神を併祀する事になった。 そして、その後、春日神社より枚岡神社へ「ふつぬしのみこと」と「たけみかづちのみこと」を迎えて配祀された。 そんな訳で枚岡神社と春日大社は神様が祭られた順番が違ったんだね。 で、京都の吉田神社なんだけど、平城京鎮護が春日大社だったように、吉田神社は平安京鎮護のために建てられた神社だったんよね。 そんなだから吉田神社の御祭神は、そっくり春日大社より神様を勧請したのだそうだ。 だから、吉田神社と春日大社は、御祭神の収まってる殿社までまったくおんなじなんだよ! 実は、この「平安京-吉田神社」と「平城京-春日大社」と同じ意味で、長岡京鎮護のために建てられた大原野神社というのがあるって事も分かった。 大原野神社の本殿の社殿様式が何で、御祭神が何かって事は調べたら分かるだろうけど、調べるよりも行ってみたいって思う。 この大原野神社って所は、別の意味で行ってみたいと思ってたのでカーナビにはもう入力してるんよね(^^) 早く行きたいなぁ…(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月24日 10時52分00秒
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