カテゴリ:星
もう一週間ぐらい前になるだろうか。
「はやぶさ地球帰還」ってニュースが流れて新聞は一面のトップニュースだったし、テレビのニュース番組でも大きく取り上げられてたよね。 月より遠い天体に行って帰って来たのは世界で初めてらしくて、何やら大騒ぎをしてたけど、僕にはロマンが分からないのか”ふぅ~ん…”って感じだったんよね。 …なんだけど、ネットで、はやぶさの面白い写真を拾ったんだ。 これ↓ この写真は魚眼で撮った、はやぶさらしい。 はやぶさが空気のと摩擦で分解して燃え上がったものらしいけど、この写真を見てオヤっと思った。 はやぶさは、この写真の左から右に向って進み燃えたそうなんだけど、これは流れ星そのものだよね。 色が変化しながら流れてるでしょ。 これって流れ星とおんなじなんよ。 このブログのプロフィル写真にしてる、僕が写した獅子座流星群の写真がこれ↓ 最初にピカって光って、色を変えながら細くなりながら消えて行くんよ。 写真を見比べてみて、はやぶさも獅子座流星群も一緒やもんね! でね、僕、思ったんだけど、郡流星の正体はミリ単位の汚れた雪のかたまりみたいな物らしいんだけど、突発流星の場合ははやぶさみたいなのも混ざってるかもしれないよね。 実は、いろんな物が地球の大気圏に飛びこんで流れ星になってるんやないやろか? そんな事を考えてたら、昔読んだ本やマンガの事を思い出したんだ。 レイ・ブラッドベリというアメリカのSF小説家が昔書いた『刺青の男』とい短編集の中に「万華鏡」という短編小説がある。 この話の最後の段落の文章を書くね。 「願いごとをおっしゃい」と、母親が言った。 「願いごとをおっしゃい」 (早川書房刊/レイ・ブラッドベリ著/刺青の男より) この本は中学生のときに読んだんだけど、やりきれない物語で、とても印象深くて覚えてた。 上の文章の意味が分かる、この最後の段落の前段から書くね。 大気圏に突入したら、おれは流星のように燃えるだろう。 「ひょっとして」と、ホリスは言った。「だれかにおれの姿が見えないものだろうか」 田舎の道を歩いていた少年が、空を見上げて叫んだ。 「あ、お母さん、見てごらん!流れ星!」 イリノイ州のたそがれの空を、まっしろに輝く一つの星が走った。 「願いごとをおっしゃい」と、母親が言った。「願いごとをおっしゃい」 (早川書房刊/レイ・ブラッドベリ著/刺青の男より) つまりね、この流れ星は宇宙で事故を起こして地球に落下していく男だったんだ。 これねぇ、読んだ人はみんな強力な印象を持ったと思うんだ。 実は、このシチュエーションを、のちに石ノ森章太郎さんは『サイボーグ009』の最終回のラストシーンに、そっくりそのまま使ってる。 まぁ、いわばパクリなんだろうけど、「万華鏡」よりも感動的なラストシーンになってたな。 『サイボーグ009』のラストシーンは009と002のふたりが大気圏外から大気圏に落ちて行って流れ星になってしまうんだ。 ちょっと呆然自失してしまうほど衝撃的なラストシーンなんだけど抒情的なんよね。 人が燃えてしまうラストシーンなのに抒情的だなんて考えられないだろうけど、やっぱ、あのラストシーンは抒情的だったな。 はやぶさの流れ星を見て、普通の流れ星だったって思った事から、毎晩たくさん落ちて来る流れ星の中には、そんなのも混ざってるんじゃないかと思っちゃった。 たとえば、秘密裏に行われてる有人衛星が事故ったりして、宇宙飛行士が落下したとしても、地上からは流れ星にしか見えないんだろうからなぁ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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