テーマ:本のある暮らし(3285)
カテゴリ:ミステリー
浅見光彦シリーズ『贄門島(上・下巻)』を読んだ。
のっけから、なんか古き良き時代のミステリーの匂いがした。 ほら、田舎の因習に満ちた旧家で起こる殺人事件みたいなのってあるじゃん! 横溝正史さんとかを連想するような! 浅見光彦シリーズでも、昔は、けっこうあったような気がする。 島根県の津和野の旧家とか北海道の小樽の旧家が舞台になったのがあったよな。 最近の光彦シリーズやったら『不等辺三角形』なんかも、そんなだけど『不等辺三角形』は、なんか明るかったでしょ。 それがね、『贄門島』は、もっとねっとりとした昔ながらのおどろおどろしい感じがしたんよぉ~!(^。^) しかも舞台がちっちゃな島だったりして、舞台設定も申し分ないやん! 浅見光彦シリーズは、どれも面白いっちゃぁ面白いんだけど、『贄門島』ほど、本を閉じずに一気に読んでしまった本も記憶にないなぁ! 最初から終わりまで、ずーっとドキドキするような展開やったもん! ダレるページが1ページもなかったって感じ! 最後の100ページほどのスピード感がまた凄かった。 台風が接近する離島で、一人獅子奮迅の活躍をする光彦なんだけど、ヒヤヒヤもんやったもんなぁ。 風雲急を告げる、みたいな感じやね。 台風が接近する離島だなんて、仮にお兄ちゃんの陽一郎が警察権力の総力をあげて光彦を助けようとしても無理やもんね(>_<) 陽一郎も無茶するわ! そう、この事件には陽一郎も、もっといえば大蔵省の次官を目の前にして亡くなった光彦と陽一郎の父親までが絡んでるんやからなぁ。 事件の壮大さって点だけとっても、光彦シリーズの中でも三本の指に入る話やったかもしれないな。 しかしまぁ、最後に用意されてた二重三重のドッキリみたいなどんでん返しみたいな展開は、理屈抜きで楽しく読めたよ(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月30日 21時13分09秒
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