テーマ:本のある暮らし(3286)
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このあいだ『箸墓幻想』を再々読中って書いたんだけど、今日読み終わってみるとね、『箸墓幻想』のエピローグの最後のページを開いたら ゴールデンウィークの初日だというのに、朝から当麻寺の境内は参拝者で賑わった。 (角川文庫『箸墓幻想』内田康夫著 より) なんて書いてある。 ”ゴールデンウィークの初日って、今日やんかぁ!(@_@)” そういえば、本の中で桜が満開になり、やがて葉桜になって来て、めちゃ今って感じやとは思うててんけど、読み終わった今日が本の最後の日やったなんて、なんか面白くて嬉しかった。 この本、浅見光彦シリーズ全104タイトルの中で僕の一番好きな本やから、こんな偶然も嬉しくてしゃぁないわ(^^ゞ 今日4月29日に光彦はソアラを駆って奈良から東京に帰って行ったんやね…。 ええ季節やし、気持ちの良いドライブやったやろぉなぁ♪ それに由里と長井明美という二人の女子大生を乗せてのドライブやなんて羨ましいかぎりやわ(^^ゞ もう29日も終わりかけやし光彦も東京北区の西ヶ原の自宅のほうに帰りついてるやろうな。 読み終って最後のページをめくったら 『2008年5月25日読了』とボールペンで僕が書いてる。 本に付箋をはったり折ったりはよくするけど滅多に落書きをしない僕が、ボールペンで書いてる。 読み終わって感動して日付を書かずにおられへんかったんやと思う(^^ゞ しやけど、初めて読んでから、もう3年も経つんやなぁ…。 2回目に読んでからはどれぐらいかは分からないけど、けっこう忘れてて面白く読めた。 とにかく、フジテレビのアホみたいな『箸墓幻想』はきれいに払拭されて、重厚で格調高い『箸墓幻想』を心の中に焼き直す事がちゃんとできた。 今回読んでみて、この物語の中で一番の見せ場は光彦と犯人との対決シーンだと思った。 この対決シーンは文庫本でなんと27ページもあるんだ! 全部で477ページという長編小説だから、27ページったって本全体からいうと高々5%強のページ数なんだけど、その重さと深さと意表を突く展開には、読むのが3回目やというのにドキドキもんやったもんな! この本は、あの対決の27ページがちゃんと書き込んであるから本全体がとっても面白いものに仕上がってるんやと思う。 最初読んだときは、あれよあれよというまに読み終わったけど、今回読んでみて、この本、対決までに、うんっと溜めを作って光彦には対決で初めて語らせてるのが成功してると思った。 僕は浅見光彦という人間はあんま好きやないけど、内田康夫さんって、めちゃくちゃ小説を書くのが上手やと思う。 それと、この本、十一章まである章の、それぞれの章の頭に万葉集の歌を一つづつ載せてある。 3年前は万葉集をほとんど知らなかった僕も、今は万葉集が好きだし、ほとんど知ってる歌だったのも嬉しかった♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月29日 22時58分53秒
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