テーマ:本のある暮らし(3283)
カテゴリ:萌空姫様のスノボ道
『萌空姫様のスノボ道』には「あとがき」がないねんね。
書こうと思えば書けたんやけど、小説のあとがきなんか、なんか偉そうで嫌やんか。 でもね、こんな本ができてしまった経緯だけは書きたかった。 そこで、まるであとがきみたいな「作者プロフィール」を書いてみてん(^^ゞ こんなわけの分からない作者プロフィールなんか編集からNGが出るに決まってると思ってダメ元で書いたんやけど、何故かすんなりOKが出てしまってん(^^ゞ 全文を書くね↓ 末長 薫(すえなが かおる) 赤いポンコツ車と猫2匹とともに大阪に暮らす。 2014年2月ソチオリンピックに夢中になりすぎてソチロスに陥り、 脱出を試みるべくスノーボードを扱った小説を読もうとするが読みた い本が存在せず、ないのであれば書いてしまおうとこの小説を書く。 書いてて「あほちゃうか」と思いながら書いた。 どうせこんなのNGで「書き直し」が来るやろうと思ってたから気楽に書いてんけどね(^^ゞ しやけど、出来てきた本を初めて見たときは「ひゃん!恥ずかしい!」って思ってもた(^^ゞ だけど、そもそも本を書くって事は恥ずかしいことやもんな。 でね、僕思ったんよ。 僕のブログって、 「どうぞ馬鹿にしてやってちょうだい」ってスタンスで書いて来てんね。 そういうスタンスだと、心に枷がかからないんよね。 思ったことをなんでも書けるやん! 8年間、ずっとそんなスタンスで書いてた。 しやから恥ずかしい文章を書くことに、いつのまにか抵抗がなくなってたみたいやね。 ちょうど一年前の今頃、『萌空姫様のスノボ道』を書きだした。 まだ『萌空姫様のスノボ道』というタイトルも出来てなかったし章タイトルも小見出しもなかったけど「なぁ、萌空、スノボ行こうよ」って書きだしは書いてた。 しっかり覚えてるのが4月の16日に車で走ってて、早く家に帰りたくて仕方がなかったって事。 僕ってパソコンのキーボードに両手を置かないと一行も書けないんよね。 僕が書いてるってより、僕の両手の指が書いてるって感じなんよ。 しやから車を運転してたら、一行も書かれへんねん(>_<) 思いつくことも、何にもないねん(^^; しやから、パソコンの前に座りたくてたまらんかった。 あの頃、書いてるのんが楽しくて仕方なかったな。 僕は、子供のころから作文が苦手だったし、僕が生涯書いた文章のほとんどは、この八年間に書いたブログやったと思う。 大学の卒論も八割は「数字だけ」というわけの分からない卒論やったしね(^^ゞ ブログを書くのが楽しかったんやけど、ブログって嘘や妄想を書いてるわけやないやんか! しやけど、小説って嘘でも妄想でも何を書いても良いねんで(^^♪ 嘘でも妄想でも、思いつくままに何を書いてもいいやなんて、そんなん楽しいに決まってるやん♪ 書きながら、ウィンドウズの「メモ帳」に、思いついた絡ませたいアイデアをメモりまくった。 ・ハーフパイプ ・プロサーファー ・横乗りDNA ・仲居の経験 ・山籠もり ・トーラ・ブライト(バンクーバー金メダリスト・ノーラのモデル) ・ROXY(トーラの所属するレディースブランドでラクリーのモデル) ・マックツイスト(トーラの得意技) ・平野(ソチ五輪銀メダリスト) ・島崎遥香(AKB48) ・ピンクのフリルのスノボウェア ・ロリータファッション ・ベイビーザスターズシャインブライト(通称ベイビー) ・六甲山人工スキー場 ・八方尾根スキー場 ・雪山の別荘 絡ませることが出来なかったアイデアもいっぱいある、っていうか、ちょとしか絡ませれなかったんやけどね。 小説に行き詰ったら調べものをした。 トーラ・ブライトの事は調べまくった! あっちゃこっちゃのインタビューをメモ帳に貼りまくった。 使えたのは、地元のスキー場がトーラのためにビッグキッカーを三つも作ってくれた事とか、オリンピックでスノボの三種目全部にエントリーする事が大変やった苦労話ぐらいやったけどね。 ホノルル中のショップを探して、ワニの着ぐるみしかなかった時はどうしようか悩んだなぁ(^^; ピンクのフリルの付いたスノボウェアには苦労したな…。 ネット上でピンクのフリルの付いたスノボウェアも見つけることは出来たんやけど、不細工でとてもロリータファッションといえるような代物ではなかったんよ(>_<) 現物を見つけられなかったら、デザイナーさんに表紙のイラスト見本を示す事がでけへんやんか(>_<) よくもデザイナーさんは、あんなに素敵なロリータスノボウェアをでっちあげてくれたもんやよ(^_-)-☆ まぁ、イメージ写真は何枚も見てもらったけどね。 パンツのサイドにはストッキングのリボンみたいなのを入れてほしいとか、途中で何度も注文を出した。 しやけどピンクのフリルの付いたスノボウェアには、誰でも思いつく大きな欠点があるんよね。 多分読んだ人の全員に突っ込まれると思ってた。 しやけど、誰にも突っ込まれなったのんは寂しかったな。 そんなんね、あんなリボンやフリルの付いたスノボウェアで一度でも転ぶと雪が入りこんで雪まみれになるし、何度も転んでたら確実に雪だるまになるやん! ところが実際に突っ込まれたのは 「もこもこのスノボウェアに、あんなデザインは不可能」とか 「空気抵抗が大きくて、あんなのはありえない」 みたいな突っ込みやってんね。 なんか、がっかりしたわぁ…(ーー;) ご自分の知識の外の、書き手のフィールド内の事に思いつきの突っ込みをどうして入れるんやろうね。 そんなん恥ずかしいやん。 ってか、今までに存在しなかった事を書くと、人は必ず突っ込むやろうから、突っ込まれることは喜ばなあかんのんかもしれへんね。 しやけど、僕思ったんよ。 『萌空姫様のスノボ道』は、少なくとも過去10年間に一度はスキー場に行ったことがある人に読んで欲しいって! 見当外れの突っ込みを入れられるのんは、やっぱり楽しくないやんか。 その部分を楽しむ能力のある人に読んでもらいたいやん。 いつかベイビーがスノボウェアと作ってくれへんかなぁ(^_-)-☆ ちなみにベイビーってのは映画『下妻物語』で深キョンが着てた服のブランド名で、あの映画にはベイビーの磯部社長も岡田義徳くんが演じて出演してたでしょ♪ もう少しおとなしいミルクとかエミリーテンプルキュートとかのほうが良かったかもしれへんけど、知名度では断然ベイビーやと思ったんよね。 スキーやスノボが好きで『私をスキーに連れてって』とか『下妻物語』がお気に入り映画だって人はなんぼでも居てると思う。 そういう人に読んでもらいたいけど、そういう人が『萌空姫様のスノボ道』を見つけてくれる可能性は限りなく低いんやろうなぁ(^^; 実は僕はガラ携でね、スマホを触ったこともないねん。 しやから地図アプリも翻訳アプリもどんな物かも知らんねんね。 翻訳アプリに、どんなふうに履歴が残るかどうかも知らなくてね、この辺りは突っ込まれると覚悟をしてたんやけど、だぁれも何も言えへんから不自然さはなかったみたいやね。 だって見当外れの突っ込みだらけやねんから、明らかにおかしな事を書いてたら突っ込んでくれると思うやん。 そうそう、見当外れの突っ込みといえば「努力」が感じられないとか、「一本調子に上りつめる」みたいな表現も、よくあった。 「努力」についてやねんけどね…。 あのね、ボクシングで世界チャンピオンになった人に減量の苦しさを訊くと、たいがい「別につらくもなかった」っていうやんか。 『あしたのジョー』の力石徹の苦しみで多くの日本人はプロボクサーの減量は地獄の苦しみだと刷り込まれたやん。 しやけど、実際のボクサーの世界チャンプになるってモチベーションの前では、チャンピオンになるための普通の行為みたいに言いはるやんか。 本人の中では努力でも何でもない当然の行為なんよね。 萌空だって、当然の行為として空いてる時間は全部スクワットしてた。でも、そんなん、やりたい事が出来るようになるための、当たり前の行為であって「努力」なんて言葉はミスマッチでしょう。 端から見てたら努力って感じたかもしれないけど、萌空の一人称で書かれてる部分で努力を感じさせたら、それはもう萌空とちゃうもん。 それとね、「一本調子に上りつめる」ことについてやけどね、もしも初めてやったスポーツで、たった四年で世界の頂点に上り詰めた人が居たとするね。そういう信じられない人って時々いてるやん! その人に、その四年間の事をインタビューしてみ! その人には、たくさんの偶然があったに違いないねん! そのスポーツを誘ってくれた良き友人との出会いとか、素晴らしい指導者との偶然の出会いとか、経済的援助をしてくれた人の出現とか、なんじゃそれ?と思えるような幸運を手に入れた者だけが、そういう人になるんよ。 上がり下がりしてて四年で上りつめれるなんて、そんなん全然リアリティがないやんか。 でぇ、スノボを初めてやってから、たったの四年でオリンピックで金メダルを取るとしたら、どんな事が必要かを考えてみてよ。 1、才能があること。 2、世界一の指導者に習い続けることが出来ること。 3、一年中、スノボが出来る環境に住むこと。 1の萌空に才能がある事は、本の半分を使って書いた。 2はオリンピック金メダリストのノーラと出会わせた。 3は南半球のオーストラリアのスキー場に隣接した別荘を手に入れさせた。 雪山に別荘をお持ちの方やったら、雪国育ちでもない若い娘が雪山の別荘で暮らせる分けがないと気が付きはるでしょ。 そこでケイトを登場させた。 僕ね、この物語はプロットだけを聞いたら荒唐無稽に思えるかもしれないけど、ちゃんと読めば現実にあり得るリアリティのある物語に感じて欲しかってん! しやから雪山に別荘を持ってる人が読んでも不自然に感じないように、別荘のことはしつこいぐらいに書いてもた(^^; 文字数オーバーになったから続きは今度書こうっと。
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