テーマ:本のある暮らし(3284)
カテゴリ:萌空姫様のスノボ道
二つ前の記事、拙著『萌空姫様のスノボ道』 ―あとがき―(ネタバレ)からの続き。
別荘についての記述はリアル友には読まれると恥ずかしい(^^ゞ 調子に乗って書きまくってしもたからなぁ(^^ゞ っていうのが、別荘に入るときの「マシュマロのような新雪」のくだりからして僕の体験談でね、マシューの大きなピックアップトラックに新雪をならしてもらったのも、そっくりそのまま体験談なんよ。 本では149ページの最終行 「マシューが予測した通り、マシュマロみたいな綺麗な雪面が別荘方向の登り坂に続いている」のところね。 実際の体験では、新雪をならしてくれたのは、たまたま犬の散歩で通りかかった近所の山荘のおっちゃんで、そのおっちゃんがわざわざダットサントラックで助けに来てくれてんね。 助けてもらったのはケイトのマツダ3やなくて、僕のラングレーやった。 そのネタ元の写真があったので、いっぱい載せるね♪ ↑ここは、写真奥に向かって、ずっと登りなんやけど、写真のわだちの所まで登ったけど雪の圧力で止まってしまい、どうしようもないので比較的平地になってる部分までバックして写真を撮った。 でね、この写真の轍(わだち)やけど両のタイヤ跡だけやなくて、タイヤとタイヤの間も全部削られてるでしょ。 これは車のお腹が擦ってて、車体全体がもう新雪の上に乗ってもうてるんよ。 本での149ぺージ7行目にあるマシューの言葉 「積雪が多ければマツダ3はチェーンを着けても亀になって身動きがとれなくなるかもしれない」と言ってたのは、この状態のことやね。 で、車にチェーンを着けようとしてたのがここ↓ そこへ近所の山荘のおっちゃんが犬の散歩で通りかかってね、このおっちゃんが 「この坂はチェーンを着けても無理やで。亀になるだけや。俺のトラックで新雪をならしたるわ」 なんて事を言って、犬と一緒に山の中を去って行ってんね。 しばらくしたら、ドッドッドッドッドッド♪って重低音のごっついエンジン音がしてきて現れたのがこれ↓ 運転席に座ってるのんは、おっちゃんと散歩してた愛犬のサクラちゃん↓ こんな雪しか見えへん山の中で、何でこんなにピカピカやねん?っちゅうほど綺麗な車やったわ↓ この別荘に入る部分が僕の体験談だってことは、その時に一緒に山荘で過ごした二人の友人にはすぐに悟られてしまった。だってその時に山荘で食べたのがチーズフォンデュだったから、小説の内容そのままで、そりゃぁ嫌でも、 「あの日のことをそっくりそのまま書きやがったな」って気が付かれて当然やねんわ(^^ゞ 冬の山荘の大変さをマシューが語ったのにこんなくだりがある↓ 「~一度も雪かきをしていないところは、下のほうは溶けたり凍ったりを繰り返しガチガチになってるはずだ」 これも、ほんまに大変やった体験談やねん。 ある年の真冬に山荘に行った時に、オーナーの義兄から 「ベランダの雪かきをしておいてくれ」と言われてんね。 20平米ぐらいのベランダの雪かきなんか5分もかからへんって思ってたんやけど、その冬は一度も雪かきをしてなくて、下のほうはガチガチになってて氷を剥がすのに2時間近くかかって、へとへとになってしまってんね。 その事を覚えてるとも思ってなかったんやけど、書いてる流れのなかでスラスラと思いだして書いてもた。 こんな小さなことの一つでも、放置されっぱなしの雪山の別荘を使用する大変さのリアリティを増す手助けになったと思うし、義兄には感謝せなあかんて思う(^^ゞ しやけど別荘についての突っ込みは、全くなかったのは意外やな。 あそこは自分のこだわりで書き過ぎたと思ってる部分もあって、 「要らんやろう」って思われてもしゃぁないなんて思ってたもん。 僕ね、この本に必要のないエピソードは極力書いてないねんね。 小説を読んでて、要らんエピソードがたくさんある本はめんどくさいねん。 一回読むのなら読んでしまうけど、僕は好きな本は何度でも読むねんね。そんで何度も読んでると、読むのがめんどくさい要らないエピソードは飛ばしてまうもん。 最初に書き始めたときは、人に読んでもらう小説本にするつもりなんか露ほどもなかったから、岩岳スキー場や白馬五竜スキー場にも行って、萌空がいろんなスノボ体験をするエピソードがいっぱいあってんね。 しやけど、こんなんはスキー場に行かない人には退屈やろうと思って、ばっさり削除してもた(^^; 白馬五竜で崖から落ちて新雪に埋もれてしまった萌空を引きずり出すところなんかは、書いててめちゃくちゃ楽しかったんやけどね(^^ゞ あほみたいやけど、僕は『萌空姫様のスノボ道』を今でも何度も何度も読んでるねんね(^^ゞ ほんで何度読んでも、ほとんど飛ばさずに読んでまう(^^ゞ 「スノボギア調達」だけはは、ちょっと長かかったかなぁ、って思った。 「スノボギア調達」は1ページ半書いたんやけど、あれは1ページ未満で抑えておくべきやったかもしれへん。何度も読んでるうちにそう思った。 本ができた頃は、もっと仕上げることが出来たんとちゃうかという、なんかやり残し感があったんやけど、何度も読んだ今はそんな思いはないねん。 読めば読むほど、ちゃんと仕上がってると思てまう。 今の僕には、絶対にこの本を書くことはでけへんと思う! 今の僕は、 「僕には二度と小説が書けない」って言いきれる! こんな、おもろいもんを書くことは絶対に無理やもん! 新しい出会いとかの物語が展開するときの自然さは秀逸で、とても僕が書いたとは思われへんもん! 小見出しの締め方なんかも上手やわぁ。 最近は一読者として読んでまうんやけど、そうするとこの本、退屈なところがなくて、めんどくさい説明文章がほとんどない。 強いてめんどくさいところと言えば、第三章の冒頭(178ページ)の 「日本にナショナルウェアがない事によって、日本人スノーボーダーだけが持ってしまっている特別な意味」の説明のくだりぐらいとちゃうやろか。 あれだけは、めんどくさい説明文になっても、理解してもらえるように丁寧に書かなしゃぁなかったからな。 だけど心配だったから読んだ人の何人かに、 「第三章の冒頭を読むのがめんどくさくなかったか?」 と、訊いたんやけど、 「説得力があって納得させられた」 なんて言われて安心したな。 「あれが事実かどうかは知らんで。しやけど読んでて本当のことに感じたで」 なんて言ってくれた奴もおった(^^♪ もちろん、あんなのは僕のでっち上げやけど、あの事に対しての突っ込みもなかったから上手に書けてたんやと思う♪ あっ!一つだけ、めんどくさいことを書いてたわ! わざとから理屈っぽい長文メールを書いた! 「パラメータ励振」についての行板から萌空への長文メール!(158ページ) スノーボードのハーフパイプとパラメータ励振の関係を書きたかった。 それはもう書きたくて仕方がなかった事やったから、どれだけ突っ込まれても、書きたいもんは書きたいねんからしゃぁない!って思って開き直って書いた。 ほら、小説の中で科学者とかの専門家が素人に難しい話をするシチュエーションってあるやん。 「科学的にはそういう事もあるんだ」という事を伝えるために、一般人にはほとんど意味不明な科学理論を語るような事ってあるやんか。 そんなんに比べたら「パラメータ励振」なんか易しい話やし書いてまえ!って思って書いた(^^ゞ あのメールを書くのんは楽しかったなぁ!(^_-)-☆ この本、内容は、どう考えても僕にしか書けないことばっかりやねんけど、どうしてこんな文章を書けたのかが分からへん! 書いたときの気持ちは覚えてるけど、どうして、こんなこじゃれた文章を連ね、こじゃれた表現を交え続けて長編小説をでっちあげられたのかが信じられへんねん。 去年の今頃、僕に何かが取りついてたとしか思われへん! 本が出た当初は、本についての褒め言葉なんか、とてもじゃないけど思いつかなくて不安ばっかやったんやけど、今は好きなところしか気づかへん(^^ゞ ほんま、大好きな作家さんが書いた本みたいに、どのページも好きでたまらんねんからオメデタイこっちゃ(^^ゞ なんか、あとがきを書くのんが楽しなってきたから、小説本文より長くなるぐらい、これからもいっぱい書いたろ(^^ゞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月19日 20時10分42秒
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