☆じゃがべぇ～(^_-)-☆

　昨夜のテレ東・水曜ミステリー９「黒星警部の秘密操作」を見ててんね。
　陣内孝則さんが、刑事役をやってる、おちゃらけミステリーやねん。
　そしたら、殺人現場である部屋にＩＣ－５５１のアップが映るんやもん、びっくりした！

　なんで？　なんでＩＣー５５１なん？　って思った。
　これが、その時の映像↓

　
　この機械ね、３０年も前のアイコムという会社の５０メガヘルツ帯の無線機やねん。
　当時は名機と言われた機械やねんけど、５０メガヘルツ帯っちゅうのんが、不思議やった！

　アマチュア無線をやってはる人やったら分かるけど、５０メガヘルツ帯って、めっちゃマイナーな周波数帯でね、短波帯のように外国とか遠距離と交信できるわけでもなく、近距離のＦＭ通信も、そんなに盛んでもないんよ。

　僕がアマチュア無線を始めた時には、ＩＣー５５１はもう現行機種ではなくなってて、僕はＩＣー５５１の後継機種のＩＣ－５７５っちゅう機械を使ってた。
　これが、僕のＩＣ－５７５↓


　しやけどＩＣー５５１は欲しかったし、中古の機械は何度も見たことがあった。

　ドラマに映ったＩＣ－５５１のアップの映像って、凄いって思った。
　２１世紀になって１５年も経つのに、今のドラマにＩＣ－５５１のアップが映るやなんてね！
　多分ＩＣ－５５１の、こんなアップが映画やドラマに映ったことは初めてとちゃうやろか？
　ディレクターさんは、ＩＣ－５５１の文字まで分かる映像を押さえようとしてるよね。
　写真の右に周波数を示す緑の数字があるけど、「５３９６０」ってちゃんと読めるし、これって５３．９６０メガヘルツってことやねんね。
　この数字も押さえた映像にしたかったんやと思う。
　だって、この映像、凄いよりで撮ってるから左の方はピントが合ってないから、右のＩＣ－５５１の文字や周波数にピントを合わせて撮ってるもん！

　で、この３分後には、殺人現場に刑事や鑑識が入ってるシーンがあるんやけど、この時も、チラッとＩＣ－５５１が映ってた↓


　こちらはスイッチが切れてて、周波数表示窓が真っ黒になってる。

　で、最後まで見たら、無線機のスイッチは被害者の奥さんが刑事たちと一緒に殺人現場の部屋に入ったときに、密かに切ったってのが分かった。
　無線機が、この殺人事件のキモやったんやけど、僕はＩＣ－５５１に着目してたから、スイッチが切れてたことは僕には分かってたよ(^_-)-☆

　でね、この犯人であるところの奥さんは、外の車から殺人現場のＩＣ－５５１に電波を飛ばして、旦那にＩＣ－５５１の送信ボタンを押させるってのが、殺人の方法やってんね。

　問題は、この車から電波を飛ばした車載無線機なんよ。

　これ↓


　これ、周波数がちゃうやんか！

　見えてる数字が「１７１．８６０」と「４２３．７８０」やん。

　今の無線機のことをよく知らないけど、見えてる数字から、この無線機はツーメーター（１４４メガヘルツ帯）とフォーサーティー（４３０メガヘルツ帯）のデュアルバンダーやと思う。
　つまりね、殺人現場で被害者が受信するＩＣ－５５１（５０メガヘルツ帯）と周波数がちゃうねん。

　５０メガヘルツ帯の無線機を車に積んでる人は、あんまり居てへんから、適当にモービルハム（車で無線をしてる人）の車を使って撮影したんやろうな。
　モービルハムをしてる人はツーメーターとフォーサーティーは必ず積んでるし、テレビ局に勤めてる人ってハムが多いから、この映像を撮るのんは、そりゃぁ簡単やったやろうけど、あまりにも手抜きとちゃうやろか…。

　僕に言ってくれたら、車載用５０メガヘルツ帯オールモード無線機のＴＲ－９３００を貸してあげたのにな↓



　しやけど、殺人現場の無線機を、どうしてわざわざＩＣ－５５１なんてマニアックな無線機にしたんかの意味が分からへんかったわ(>_<)

　せっかく、あんな昔の名機を登場させたんやから、相手側の車の無線機を、せめて送受信可能な無線機にしてほしかったよね！
　だって、わざわざ周波数まで見せといて、その周波数が合ってないどころか、違う周波数帯の無線機やねんから酷過ぎるわ！

　あのね、テレビ局というところは、どこも昔から、名門アマチュア無線クラブ局を持ってるんよ。
　局内のクラブ局の人が見たら情けないと思うんちゃうかな。

　例えば、読売テレビアマチュア無線クラブは「ＪＡ３ＹＴＶ」
　関西テレビアマチュア無線クラブは「ＪＡ３ＹＤＸ」
　っちゅう具合で、めっちゃ良いコールサインももらってるねんで。
　テレビがアマチュア無線を扱うときには、逆に意味のないほどのこだわりを見せて欲しかったな。