テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:萌空姫様のスノボ道
あのね、バラエティ番組なんて低俗な番組、面白くないし見るわけないやん!、なんて事を言う人も多いんとちゃうやろか?
しやけど、間違いなく子供とか若い人たちは見てるねん。 とにかく明るい安村がテレビに出だした頃やと思うけど、半年くらい前にエスカレーターに乗ってる小学生の女の子たちが 「お前は安村かぁ!」 「ぎゃははは、はいてますよぉ~!」 なんて大声で言いながら、はしゃいでるのんを見て、僕は思わず笑ってしまったもん(^^♪ でね、何が言いたいかと言うとね、若い人たちは言葉の更新を凄い勢いでやってるってことやねんね。 これは凄い事やと思う。 僕、今の売れっ子芸人さんたちって、日本の歴史が始まって以来、最大のスピードで日本語を豊かに変遷させてる人たちやと思うねん。 もしかしたら週に一つぐらいは「新しい表現」や「新しい受け応え」や「新しい喩え」や「新しい言葉」が生まれてるんとちゃうかと思う。 この頃は僕、腹筋を震わせて大笑いした後で、 「今の面白さって、何やったんやろか?」 って分析するようになってるねんね。 もちろん「間」とか「突っ込み」とかの日本のお笑いの歴史が培ってきた技術もあるんやろうけど、そこには必ず「新しい言葉のチョイス」や「新しい応答のずらし方」が存在してるんよ。 それと瞬発力! 文章を書くプロやったら、思いつくやろうけど、それは、じっくり考えて書くわけやんか! それを芸人さんたちは、普通の会話の間(ま)、あるいは、必要であればかぶせるように言葉にしてまうんやから凄すぎる! でね、それを「笑い」として成立させるには、普通のコミュニケーション能力を完璧に有してる、回りのガヤが存在してる必要があるんよ。 しやから、番組を作ってるスタッフ側の能力も凄いことになってるんやと思う。 小説家やエッセイストなどが使う「本」というスローな媒体では、勝負にならへん「日本語遊び」がそこにはあるんやと思う。 しやけど、そんなん言うたら「ネット」こそが最速の媒体やって思うでしょ。 しやけど、ネットでガヤってる人たちって、言葉の能力なんか低いやんか。 有名人をガヤるぐらいのもんやんか。 ネットの人たちって、テレビをソースとして存在してるだけの、カスミみたいな存在やと思うもん。 だって、ネットって「素敵な事に感動する」ことを共有するのを"1"としたら「ディスル」ことを共有するのは"100"も"10000"もあるという下らない世界やんか。 自分の知らない事や考え方や行動に感動して、新しい「素敵」を次々に生み出してるのんは、テレビやし、バラエティ番組やし、売れっ子芸人さんたちやと思う。 ネットって、その外側で悪口を言ってるだけやもんな。 でね、バラエティ番組を見てて思ったのんが僕の本の事やねん。 僕はね、『萌空姫様のスノボ道』を書いたときに、言葉のチョイスは、なるべく、ちょっと前の日本語を使おう!なんて思って書いてんね。 だって、こんなに日本語が変わってる時代に、素の気分で書くと、テレビを見てない人には、読みにくい本になると思ったんよ。 しやけど、ふたを開けたら 「『ってか』なんて言葉は、今では誰も使えへんやろう」 とか 「『みたく』が出るたびに違和感をもった」 なんて言う人が出て来たわけで、やっぱテレビを見てない今の日本語を知らない人には、違和感バリバリの本やったみたいやね。 だいたいやね、本を好きで日常的にバラエティ番組を見てる人って、あんまりおれへんように思うもんな(^^; 今頃になってね、あの本の評判が悪かった事を素直に納得できるようになったんやわ。 それって、寂しいことやけど、 「どうして、分かってくれへんねやろう?」 って思いばかりがあった頃よりも、心は穏やかになれてんわ(^^♪ それに、そもそもあの本は、 「自分が読みたい本がないから自分で書いた本」 だったわけやから、僕に対してだけは僕の最高傑作である事だけはゆるぎないわけやもんね!(^_-)-☆
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