カテゴリ:音楽
ドラマの中で、歌声がたくさんの人に感動を与えるってシチュエーションって、よくあるやんか!
昔のドラマやったら、裕木奈江さんの初主演ドラマ「ウーマンドリーム」を思いだすんよ。 イタリアのなんたら広場で主人公が歌を唄い、その歌声があまりにも素晴らしくて、広場に居たひとたちの魂を奪うほどの歌声でね、それをきっかけに、スターとしての階段を登りだすんよね。 でもね、そんなもん、たった一曲の歌声だけで、聴いてる人の魂まで奪うような、そんな歌を唄える人が居れば、その人はとっくに人気歌手になってるやろう!! そんな歌を演技者である女優さんが歌えたとしたら、その女優さんは職業選択のミスをしてるわ! 歌手になるべきやったんよ。 で、ウーマンドリームの歌を唄うシーンを僕は覚えてるけど、当然のことながら、どうってことなのない普通の歌やってんね。 みんなを感動させる歌であるストーリーなんやけど、そんなものを現実として成立させる映像を作れる分けがないもんね。 俳優であっても歌の素人でしかない人が歌声でもってスターになる物語をリアリティをもって演じることなんかでけへんのん、しゃぁないやん! 菅野美穂さん主演の「愛をください」ってドラマもあったな。 菅野さんの歌も当然のことやけど普通の歌やった。 中島美嘉さんの「傷だらけのラブソング」の事は前回の記事で書いたよね。 中島さんは、その後素晴らしい歌手になったけど、あのドラマの中で、どれだけのインパクトがあったかは疑わしいもんな。 でね、「ラヴソング」において、ドラマの中で主人公が本当にインパクトのある歌を聴かせてくれるかどうか? それが、このドラマが、今までに存在しなかった特別なドラマになれるかどうかの分かれ目やと思うててんね! でもね、僕がなんとなくじんわりと思ってた感覚やとね 「500マイル一曲を、どんな風に歌ったとしても、大多数の人の魂を奪うほどの歌にはなれへんのんとちゃうのん?」 っちゅう事やったんよ。 そりゃぁ、ある程度の人たちには感動を与える事は出来るかもしれへんけど、エポックメイキング的な凄い出来事にはなれへんと思ってた。 それがさぁ、それが「ラヴソング」の第三回の、佐野さくらのファーストライブが、あんな構成で仕立て上げられてるやなんて、完全に僕、やられてもたわ。 ライブ直前のシーンが、とっても心に残る屋上のシーンなんやけど、そのシーンの最後のほうで、すでに福山さんのギターのイントロがギュンギュン鳴りだしてるねんね。 そりゃぁもうファンキーなギターで、なんじゃこりゃってギターやねん。 で、映像がライブハウスのステージに切り替わるんよ。 でね、その福山さんのギターのイントロに乗せてさくらが唄いだすんやけど、その歌がユーミンの「やさしさに包まれたなら」やねん。 なんで? なんでユーミンなん? みんな、そう思ったんとちゃうやろか? だいたい、あのファンキーな福山さんのギターの音が「やさしさに包まれたなら」のイントロやとは思わへんやんか!(^^ゞ しやけど、 「げっ!何なん?」って思ったのは一瞬で、瞬く間に歌に引き込まれてしもた。 ♪カーテンを開いて 静かな木漏れ陽の やさしさに包まれたなら きっと 目にうつる全てのことは メッセージ♪ って、あの、みんなが大好きな詩をさくらが唄うのんを呆けたように見てた。 福山さんのギターも、凄かったよね! あのファンキーなギターからは想像でけへん想定外の歌を唄いだして人をびっくりさせて、こちらの頭を一旦真っ白にされてもたんよね。 で、真っ白の頭は、すぐにこうなった↓ 「すっげぇ!すっげぇ!さくらのやさしさに包まれたなら、すっげぇ!」って! なんか、持って行き方が上手やよね! その直前の屋上の二人の精神的に濃厚なシーンから連続でなだれ込んで行くねんで。 「君だけを思ってギターを弾く」 「行くぞ、さくら」 って、神代が言うあのシーンから、続くんやもん。 演技者が演技の流れのままに、あんなに凄いハイレベルな歌とギターを見せつけるんやもん! そんなことがドラマの歴史上あった? あらへんよなぁ! でね、「やさしさに包まれたなら」の次の曲がラブサイケデリコやで! めちゃくちゃ良かったよね、さくらのラブサイコ! 普通、ラブサイコの歌をカバーしようと思えへんやんか(^^; でぇ、その次の曲が「サマータイム」やねんもん! この娘、ジャズも唄えるんや! それに福山さん、ジャズコードも上手に弾くんや!(@_@) この全然違う3曲を、あんな風に聴かせてから「500マイル」に行く構成は福山さんが考えたんやろうなぁ。 こんなん、脚本家が考えることとちゃうもんな。 しょっぱなにぶちかましてくれた「やさしさに包まれたなら」のアレンジを、あんなファンキーなギターでガツンと行ったろうってのも福山さんが考えたんやろう! 4曲全部を通しての福山さんのあのギターアレンジ、あれはもちろん、さくらの歌を光らせるためのギターアレンジやっちゅうことは分かるねんね。 しやけどね、福山さん、自分のギターが光る風に考えたんやと思うわ(^^ゞ だって、福山さんのギター、めちゃくちゃ光ってたもん!(^^♪ めっちゃ、カッコ良かった! あの一回目に初めて500マイルを弾いたときは作ってないギターやったけど、今回は、カッコ良く作りこんであって、気持ち良かったし♪ もう、このドラマが、この先どんな展開になろうと、僕、どうでもええわ! あんなライブを見せてもらえたんやもん(^^♪ しやけど、できたら、できるものなら、さくらの希望どおりアンコールを聴きたかったな。 テレビを見てた人たちも、みんながみんな素直にアンコールを期待してたと思う。 それが、あんな形になって辛かったよな(-_-;) あのね、このドラマ、結構つらいことが多いやんか(>_<) しやけどね、その辛さのあとに、いつも救われる展開がやってきて、さくらが笑顔を見せてくれるやん! あのさくらの笑顔で、このドラマ、いっつもめちゃくちゃ幸せ感をこっちにくれるんよ。 それが、この第三回は、あんなに素敵なライブのあとに、悲しい気分にさせてくれるんやもんなぁ…(^^; ちくしょう! このドラマ、僕の気持ちを好きなようにもてあそんでくれるわ!(>_<) でね、この第三回のつくり方の中で、とっても心地良いシーンがあってね、その撮り方が好きやったなぁ♪ それはね、神代とさくらの2人が練習をしたり、ギターを楽器屋で選んだりする音楽にかかわるシーンはすべて、生音声は聞こえるか聞こえない程度で、ほとんどBGMのダイジェスト処理にしてるんよ。 とくに、公園での練習シーンなんか、木々の新緑が風に揺れて光ってて、綺麗なシーンやったな♪ この音楽にかかわるシーンは、二人でステージに立つと決めてから、ライブ当日までの3週間で、とても濃密な時間やねんね。 神代に教えてもらった、この3週間はさくらにとっては夢のような時間やったはずやんか。 BGMがほとんどで、生音はほとんどないんやけど、そこにどういう時間が流れてるのかは、めちゃくちゃ伝わって来たよね♪ ここには、濃密な時間が流れてることを観る人には感じてもらわなあかんけど、そこに交わされる会話は音楽の技術的は話やんか。 そんな話いらんし、うまいこと作ってあって、めっちゃ心地いいシーンやった(^^♪ 具体的な言葉はいらないけど、そこにどういう時間が流れたのかだけを映像とBGMで表現するってのを、さらっと上手にやってるよね。 何度も何度も見てるとね、台詞のない部分のほうが、心に響いてくるようになるねんね。 そこの、ちょっとした表情に、あらたな意味を発見したりね(^_-)-☆ 全然関係ない映画の話やけど「私をスキーに連れてって」って映画の中で、主人公の優ちゃんと矢野がデートを重ねるシーンを思いだした。 なんでやろ? なんかBGMと映像の関係とか意味が凄く似てると思ったわ♪ そこにある具体的な言葉はいらないけど、そこに流れてる時間だけは表現したいってときの方法なんやろね。 僕の本でいうたら、第三章の「2014年暮れから2018年初頭までの出来事」の部分なんかは、こういう方法で処理したら良いなんて事を思たわ(^^ゞ それは、まぁ、どうでもええねんけど(^^ゞ 最近ね、車で走ってたら、バイクに乗ってる女の子を見たら、全部佐野さくらに見えてまうねん(^^ゞ そのバイクが止まるときにジャックナイフをしたとしても、僕、きっと、少しもびっくりせぇへんと思うわ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年05月01日 12時11分45秒
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